新AIソフトに教師ら苦慮 論文を自動作成、不正利用も

(2023年1月15日)

(Associated Press/File)

By Sean Salai – The Washington Times – Thursday, January 12, 2023

 米国の教師・教授らが、対話型の人工知能(AI)ソフト「ChatGPT」の誕生に頭を悩ませている。IT企業OpenAIが昨年11月に公開したもので、若者の間で急速に拡散。キーワードから自動で文書作成などができるため、学生の論文作成に不正に利用されていることが明らかになっている。

 米教育研究協会の会員で、ナショナル大学の教育学教授、ジョイ・クタカケネディ氏は、「学生の不正はいろいろ経験してきたが、ChatGPTによってこれまでにないレベルの不正が起きる可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 セントラルフロリダ大学のトレイ・バスケス教授(特殊教育学)が、教授、学生のグループでこのソフトを使って、学術論文の要約、短いエッセーの執筆をさせたところ、「完璧ではない」が「学生が数時間かかるものが、3~5秒でできた」という。

 ニューヨークの公立学校の校区ではすでに、学内の機器、ネットワークでの使用を禁止した。だが、生徒の自宅での使用を制限することは不可能だ。

 すでに数百万人の生徒・学生がダウンロードし、宿題の作成に使用しているのではないかとみられている。

 アメリカン教育大学のスコット・ベイリー副学長によると、「ChatGPTによる不正を検出するための取り組みは行われているが、まだ稼働していない」という。

 保守系の権利擁護団体「アメリカの母」のエリー・レゲさんは、一部の教師がChatGPTを「試験対策」に利用し、生徒の考える力を育てることをやめてしまうのではないかと懸念を表明した。

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