中国が新型エンジン開発、極超音速 2倍の大出力実現

(2023年2月25日)

晴れた日の午後、背後に半月が昇る中、高く掲げられたアメリカ宇宙軍の旗。ファイルフォトクレジット:Ajax9 via Shutterstock.

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, February 22, 2023

 中国軍は、固体燃料を使った「外気吸入型」極超音速ジェットエンジンの試作に成功したことを明らかにした。極超音速ミサイルに搭載するためのエンジンだ。

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、この新型エンジンを開発したのは湖南省長沙市の国防科技大学の研究チームで、燃料効率が大幅に改善、実用化されれば、中国軍の極超音速ミサイルの射程が大幅に延びることになる。

 研究チームを率いる馬立坤氏は、燃料効率は同様の条件の下で、従来の極超音速ジェットエンジンの「ほぼ2倍であり、画期的なこと」としている。

 報道によると、取り入れた外気を燃焼室に入る前に音速以下にまで減速させることで燃焼の効率を上げ、高効率を実現できたという。

 新型エンジンには、燃焼速度の速い粉末ボロン(ホウ素)が使用され、大出力、長時間燃焼を可能にしている。

 研究チームは論文で、「固体燃料スクラムジェットエンジンにはさまざまな有利な点がある。構造が単純、高い推進力、安定した燃焼が確保でき、広範囲の速度域に対応できる可能性がある」と指摘している。

 これにより、標的に到達するまでの機動力が高まり、ミサイル防衛網の回避能力が高まる可能性がある。

 今月初めに米国上空を飛行した中国の「スパイ気球」は、有事の極超音速ミサイルによる米国のミサイル基地への攻撃に備えて大気のサンプルを収集することが目的だったと指摘する専門家もいる。

 中国は射程約2500キロの極超音速ミサイル「東風17」を配備し、2021年には4万キロを飛行可能な「部分軌道爆撃システム(FOBS)」による極超音速ミサイルの試射を実施した。

 中国軍に関する米国防総省の最新の年次報告によると、中国軍は20年に初めて、極超音速滑空飛翔体を配備したが、これには将来、極超音速巡航ミサイルにも使用されるとみられる極超音速スクラムジェットエンジンが搭載されていた。

軌道上のロシアの宇宙船。写真提供:Dima Zel(Shutterstock経由)。

ロシア、米レーダー衛星への攻撃中止か 26メートルまで接近、予行演習の見方も

(2026年10月21日)
北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年10月11日(日)、北朝鮮の指導者である金正恩氏(左手前)とその妻、娘が、北朝鮮国内の非公開の場所にある国防革命博物館を視察する様子が写っている。北朝鮮政府が配布したこの写真に写っている出来事を取材するために、独立系ジャーナリストは立ち入りを許可されなかった。この画像の内容は提供されたものであり、独自に検証することはできない。情報源から提供された画像には、朝鮮語の透かし「KCNA」と記されている。これは朝鮮中央通信社の略称である。(朝鮮中央通信社/AP通信経由)

北朝鮮に新国防博物館 正恩氏親子が最新ミサイル視察

(2026年10月15日)
2022年7月26日、ワシントンのマリオット・マーキスで開催されたアメリカ・ファースト政策研究所のアジェンダサミットで、元下院議長のニュート・ギングリッチ氏がドナルド・トランプ元大統領を前に演説を行った。(AP通信/アンドリュー・ハーニック撮影)

米国防総省、戦争の未来見据え軍改革へ ギングリッチ氏らが来年初めに報告

(2026年10月14日)
2025年7月28日、中国・上海で開催された世界人工知能会議で展示されたファーウェイのAtlas 900 A3 SuperPoDの前を、来場者が通り過ぎる。(Chinatopix提供、AP通信経由)

中国、世界の通信インフラ支配を拡大 元米NSA長官が警告

(2026年10月11日)
2023年5月7日、台湾・台北の国立孫文記念館にある台北101ビル付近で、台湾の国旗がはためいている。(AP通信/Chiang Ying-ying撮影)

中国、台湾への「グレーゾーン」戦強化 通信網攻撃想定し米シンクタンクが机上演習

(2026年10月08日)
トランプ大統領(中央右)が中国の習近平国家主席と握手を交わす。メラニア・トランプ夫人(右)と彭麗媛夫人(左)が見守る中、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館に到着した。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

米中会談、台湾を交渉材料と見るトランプ氏に専門家懸念 武器供与はG20後か

(2026年10月06日)
第65機械化旅団報道部が提供したこの写真には、2026年9月19日(土)、ウクライナのザポリージャ州で、ウクライナ兵がロシア軍陣地に向けてFPVドローンを発射する準備をしている様子が写っている。(アンドリー・アンドリエンコ/ウクライナ第65機械化旅団提供、AP通信経由)

ウクライナの教訓 兵器の調達・製造プロセス見直し迫られる米

(2026年10月05日)
中国の習近平国家主席とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領のイラスト(リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ)

トランプ・習会談、華やかな演出の裏に厳しい現実 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年10月03日)
2026年9月8日火曜日、ワシントンD.C.のペンタゴンを上空から撮影(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

防衛技術ブームに陰り 企業統廃合が拡大か 中間選挙、資金調達がピーク

(2026年10月02日)
ドナルド・トランプ大統領(左)は、2025年8月25日、ワシントンD.C.のホワイトハウスに到着した韓国の李在明大統領を出迎えた。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影、資料写真)

米シンクタンク、アジアでの同盟縮小を提唱 「中国に戦略的利益」と反論も

(2026年10月01日)
→その他のニュース