正当なフェミニズムのために立ち上がる

(2023年10月14日)

2023年1月12日、サンアントニオで開催されたNCAA年次大会の外で行われた集会で、ケンタッキー大学の元オールアメリカンスイマー、ライリー・ゲインズがNCAAに女性のための男女別学スポーツを守るよう訴えた。写真提供:Independent Women’s Forum

By Editorial Board – The Washington Times – Tuesday, October 10, 2023

 何事にも、それぞれ1日、1週間、1カ月という単位で記念日が設けられているようだ。9月29日は「全国コーヒーの日」であり、来年4月には「全国ワークゾーン意識向上週間」が復活し、3月いっぱいは「女性史月間」となる。

 多くの啓発キャンペーンに触発され、全米大学体育協会(NCAA)女子水泳で12度の優勝経験を持つライリー・ゲインズさんは、10月10日を「全米真の女性デー」と定め、女性(女性の外見をした生物学的な男性とは対照的)を祝福することを提案した。

 ゲインズさんは、昨年アトランタで開催されたNCAA選手権の女子水泳決勝で、実際の女性であるゲインズさんが獲得すべきであった優勝トロフィーを、生物学的な男性であるリア(出生名はウィリアム)・トーマスさんが奪ってしまったことから、この問題について熟知している。

 その大会が女性史月間に開催されたため、スポーツ専門局ESPNは、男性として生まれたリア・トーマスさんを 軽率にも「女性スポーツのパイオニア」と紹介する番組を放送した。しかし、生物学的な男性による女子スポーツへの侵入が不公正だと感じるのは、ゲインズさんだけではない。

 家庭調査評議会はこの問題について調査し、6月中旬に「過去19年間で、生物学的男性が優勝した(または優勝した女子チームの一部に生物学的男性が含まれた)ことが、少なくとも28回あった」と報告している。

 ゲインズさんが言うように、「女性は抹殺されつつある」のだ。

 アスリートから活動家に転身した23歳の彼女が10月10日を選んだのは、ローマ数字で10/10を書くと、女性のXX染色体に似た「Ⅹ/Ⅹ」となるからだ。これは、女性であると自認する男性(XY染色体を持つ者)が実際に女性であると主張する科学否定派に一矢報いることを意図したものである。

 ゲインズさんが「全米真の女性デー」を創設し、広めようとした取り組みは、残念ながら失敗に終わったが、その理由の一つは、彼女がこのアイデアを最初にソーシャルメディア上のビデオで公にしたのが10月4日で、このアイデアが十分な支持を得るには遅過ぎたからである。

 このアイデアを推進するために個人や団体を募ったところ、彼女は反対する人たちから「物議を醸し過ぎる 」と言われたという。

 しかし、毎年6月には「プライド月間」があり、11月13日からは「トランスジェンダー意識向上週間」があり、10月11日には「全国カミングアウト・デー」があるのに、本物の女性を祝うたった1日のイベントが物議を醸すわけがない。

 ESPNを見ても分かるように、女性史月間は男性に生まれた人々の功績に占領され、本来の目的を逸脱している。

 ゲインズさんは、年に1度の「真の女性の日」の推進を強化すべきだ。彼女には今、来年秋に向けて支持を広げるための決議案を提出することができる議会や州議会、地方議会の共和党議員の目に留まるようにするために、あと1年という時間がある。

 この考えを取り入れることで、共和党の議員たちは、政府のあらゆるレベルにおいて、民主党の候補者たちを、人口の51%を占める本物の女性よりもごく一部を占める見せ掛けの女性の味方をするという弁護できない立場に追い込むことができる。

 こうした立場を取れば、来るべき選挙の際に不利に働くかもしれない。

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