「米防衛産業は顧客が必要」戦費調達でバイデン氏

(2023年11月11日)

2023年11月5日日曜日にイスラエル軍が公開した写真で、ガザ地区内での地上作戦の様子(Israel Defense Forces via AP)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Sunday, November 5, 2023

 バイデン大統領と共和党上層部は、外国の戦争にさらに1060億㌦の支出を求め、米国民を説得しようと、「米防衛産業は顧客を必要としている」という政治的アプローチを採用した。

 ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は先週、民主主義陣営の武器庫がさび付いていると警告、中国とイランという敵国があることを考えれば、ウクライナへの武器輸出は軍需工場を再び活気づかせる良い方法だと同僚に語った。

 マコネル氏は「これらの投資はロシアの軍事力の破壊のためだけに充てられるわけではない。生産力を拡大すれば、同盟国からの急増する需要を満たすことにもなる。中国との長期的な競争に米軍が備えることに貢献する」と述べた。

 ホワイトハウスはマコネル氏と同意見だ。

 先月ゴールデンタイムの演説で1060億㌦の戦争支出法案を発表したバイデン大統領は、その資金はウクライナに送られた古い装備の代わりとなる米軍の備蓄のための新たな装備品に充てられると述べた。

 バイデン氏は、それは雇用にもつながることを示唆した。

 「アリゾナで作られた防空システム用のパトリオット・ミサイル。ペンシルべニア、オハイオ、テキサスなど全米12州で製造された砲弾。第2次世界大戦と同じように、今日、愛国的な米国人労働者は民主主義陣営の武器を作り、自由の大義に奉仕している」

 これを軍産複合体のリベンジと呼びたい。

 冷戦後の平和の配当から30年、イラク戦争後の平和の配当から10年、共和党と民主党は現在、米国が地球の反対側の二つの戦争に資金を提供しているため、国防総省により多くの予算を投入する競争をしている。

 一方、世界的なテロとの戦いに疲弊し、ウクライナでの米国の取り組みにうんざりしている国民は、答えを求めている。

 ギャラップの調査によると、国民の41%がウクライナ支援は「やり過ぎ」と答えており、2022年に質問を開始した際の24%以降、最も高い割合となった。

 共和党支持者のうち、62%が米国はやり過ぎていると答え、わずか4カ月で12ポイント上昇した。

 クインシー研究所の国防総省と武器産業の専門家、ウィリアム・ハータング氏は「雇用に関する点は明らかに支持を維持し、予算を獲得するための政治的策略だ。特に今、とりわけ共和党側で懐疑論が強まっており、雇用を巡る議論に移行しているのはそのためだと思う。うまくいくかどうかは分からない」と述べた。

 そればかりか、雇用を巡る議論そのものも疑わしい。

 マンハッタン研究所の経済学者でウクライナへの資金調達を支持するブリエン・リードル氏は「兵器を近代化し、十分な最新の物資を確保するための国家安全保障を巡る議論があると思う。それは経済だけの議論だとは思わない」と語った。

米イランのチキンレース 湾岸の石油、武器、同盟関係にも影響

(2026年05月05日)
2024年3月13日、北朝鮮で訓練に参加した兵士たちと面会する金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長(中央)の姿(朝鮮中央通信/韓国ニュースサービス via AP、ファイル写真)

捕虜になるより死を―金正恩氏「自爆戦術」認める

(2026年05月01日)
北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年4月26日(日)、北朝鮮の平壌で行われた記念博物館の開館式に出席する、同国の指導者キム・ジョンウン氏、ロシアのヴィャチェスラフ・ヴォロディン下院議長、アンドレイ・ベロソフ国防相が、前列右から左の順に写っている。(朝鮮中央通信/Korea News Service via AP)

ウクライナ侵攻が停滞 北朝鮮に接近するロシア

(2026年04月29日)
2021年9月12日(日)、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から地上配備型迎撃ミサイルが発射された。(AP通信/マット・ハートマン)

宇宙に迎撃ミサイル配備 米軍が計画初公表

(2026年04月28日)
エネルギーを大量に消費するデータセンターは、米国経済の基盤となりつつあり、信頼性の高い電力供給と効率的なインフラ整備が、国際競争力にとって極めて重要となっている。(写真:マット・ガッシュ Shutterstock.com)

宇宙にデータセンター? AI活用拡大で現実味

(2026年04月27日)

太平洋軍司令官、イランへの勝利は中国の台湾攻撃抑止に有効

(2026年04月24日)

国防総省、42%増の240兆円要求へ 国防産業強化と軍事的優位確保

(2026年04月23日)

米、月面原発は「宇宙での優位性」確保に不可欠

(2026年04月16日)

汚職・粛清に揺れる中国軍 習主席、共産主義への忠誠呼び掛け

(2026年04月14日)

中国製兵器の欠陥露呈 技術者・当局者ら失跡・粛清相次ぐ

(2026年04月03日)
→その他のニュース