中国のAI活用阻止へ欧米の連携を提唱―米議員

(2023年11月24日)

2023年6月9日、北京で開催されたSecurity China 2023のブースに展示された巨大な目。数年にわたる飛躍的な成長を経て、中国のセキュリティ・監視産業は現在、ハッカーや人工知能の進歩、敵対する政府からの圧力がもたらすリスクを懸念し、米国やその他の外部要因に対する脆弱性を補強することに注力している。北京で最近開催された「セキュリティ・チャイナ」展示会では、ハッキングに対する自立、詐欺対策、システムの強化が改めて強調された。(AP Photo/Ng Han Guan)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Tuesday, November 21, 2023

 人工知能(AI)での中国の躍進を懸念する超党派の下院議員2人が、共産主義国が技術面で優位に立つことを防ぐため、西側諸国が特別な同盟を結ぶことを提案した。

 マイク・ギャラガー(共和、ウィスコンシン州)、ロー・カンナ(民主、カリフォルニア州)両下院議員が提案している「ファイブ・アイ(AI)ズ法」だ。西側の情報共有プログラム「ファイブ・アイズ」を活用し、AIに焦点を当てた新たなパートナーシップの構築を目指す。

 米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで構成するファイブ・アイズは、各国政府間の機密情報の共有を可能にするもので、ギャラガー、カンナ両氏は、AI開発でも各国が手を組むことを求めている。

 ギャラガー氏は声明で「われわれの敵対勢力、特に中国共産党がAIを武器に、軍事的野心を前進させ、抑圧的な技術全体主義的監視国家を完成させるのを防ぐことが不可欠だ。それによって、AIの革新とAIの使用に関する適切な指針を組み合わせることで、自由世界が確実に主導権を握れるようにする」と述べた。

 下院軍事委員会サイバー小委員会を率いる両議員は、新しい国際的な取り決めを作る際に国防総省が情報機関と協力するよう求め、軍事と情報でのAI利用をめぐる連携強化を目指している。

 AIは、科学と工学の一分野であり、統計分析と高度なコンピューティングを利用して、マシンが複雑なタスクを実行できるようにする。

 AIは何年も前から存在していたが、新たに強力なAI製品が普及したことで、各国政府の軍や情報機関はAIを取り入れようとしている。

 例えば、国家安全保障局(NSA)は9月、情報機関がAIをテストし精査するための主要拠点となる「AIセキュリティーセンター」を設立すると発表した。

 NSAのポール・ナカソネ長官(陸軍大将)は、同センターは米国の産業界、国立研究所、学界、国防総省、情報機関とともに、厳選された海外のパートナーとチームを組むことになると述べた。

 一部の米政府当局者らは、人気の生成AI「チャットGPT」が今年に入って注目されるようになるずっと前から、生成AIツールの実験を行っていた。

 国防総省のキャスリーン・ヒックス副長官は今月、記者団に、国防総省のAIの実験はチャットGPTが一般に公開される以前から行われており、国防総省の一部では独自のモデルを作成し、人間の監督下でテストを行っていたと語った。

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