女子トイレは生物学的女性だけ ウェストバージニア州でも「女性の権利章典」採択へ

(2024年1月30日)

2024年1月29日、ウェストバージニア州知事ジム・ジャスティスがチャールストンで記者会見に臨み、出生時の生物学的性別に基づいて「男性」と「女性」を定義する下院法案5243「女性の権利法案」を支持した。独立女性法センター所長のメイ・メールマンと、Independent Women’s Voiceアンバサダーのライリー・ゲインズが参加した。(写真提供:Independent Women’s Voice.)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Monday, January 29, 2024

 4州がすでに女性とは誰のことを指すかを定義する法を採択しており、ウェストバージニア州がまもなく5番目の州になりそうだ。

 共和党のジム・ジャスティス知事と共和党主導の州議会は、「女性の権利法案」の採択に積極的に取り組んでいる。法案は、州法の中で性は二つだけと規定し、生まれたときの生物学的性をもとに「男性」と「女性」を定義するとしている。

 ジャスティス氏は、共和党のパトリック・マーティン州上院議員とキャシー・ヘス・クラウス州下院議員、非営利団体「独立した女性の声」の広報担当、ライリー・ゲインズ氏とともに、29日にチャールストンで記者会見を開き、下院法案5243(HB5253)を発表する。

 この女性の権利法案は、ジェンダー・アイデンティティー(性自認)運動に対するものとして、中道右派の「独立した女性の声」と「独立した女性の法律センター」が2022年に、左派の「女性解放戦線」と共同で起草・発表した「女性の権利章典」を基に作成された。

 章典は、男女別施設(トイレ、更衣室、家庭内暴力シェルター、刑務所、女子学校スポーツチームなど)の使用に関して既存の法令を解釈する際に裁判所が使用する州法の定義を規定している。

 法案の支持者は、生物学的男性が女性のための空間に侵入しないようにするためのものだと主張、一方、トランスジェンダーの人々を性自認を基に差別するものだという批判もある。

 昨年4月、カンザス州は、民主党のローラ・ケリー州知事の拒否権を州議会が覆し、女性の権利法に触発された法案を可決した最初の州となった。テネシー州のビル・リー知事(共和)は、5月に同様の法案に署名した。

 オクラホマ州のケビン・スティット知事とネブラスカ州のジム・ピレン知事は、ともに共和党だが、昨年、女性の権利章典に基づく保護を法制化する行政命令に署名した。

 2021年、ジャスティス氏は、生物学的男性を女子学校スポーツから締め出す法案に署名した。「米国市民自由連合」(ACLU)は、トランスジェンダーの中学生アスリートに代わってこの法律に異議を申し立てたが、連邦判事は2023年1月に州を支持する判決を下した。

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