「民主主義を擁護」しつつ、トランプ氏の勝利を否定する民主党の計画

(2024年2月23日)

Illustration: Ballot by Alexander Hunter for The Washington Times

By Editorial Board – The Washington Times – Tuesday, February 20, 2024

 一部の民主党員は、2024年の大統領選挙が自分たちの思い通りの結果にならなかった場合、その結果を覆す計画を練っている。先月首都ワシントンで開催された「クーデター阻止2025」集会で、マーカス・バチェラー氏は聴衆に次のように語った。「クーデターは投票によって行われることがある。クーデターは、一見民主的なプロセスによって行われることがある」

 左翼活動家グループ「ピープル・フォー・ザ・アメリカン・ウェイ」の全国政治責任者で、ワシントン市元教育委員のバチェラー氏がこう語ったのは、その敵対者たちについてだ。しかし、よくありがちなように、同氏の言葉は、左派が「民主主義を守る」と称してドナルド・トランプ前大統領の勝利を認めないという彼ら自身の計画を、ほぼ鏡像のように反映している。

 コロラド州における大統領選候補者資格に関する訴訟の弁論を検討した連邦最高裁判所は、トランプ氏を投票対象から排除しようとする民主党の策略を一蹴する構えのようだ。最高裁は、2021年1月6日の議事堂での騒動が反乱に該当するかどうかという問題に深入りすることなくそう判断できる。

 これまで注目されていなかったサーモン・チェイス最高裁長官による1869年の意見書が示した判例は、憲法修正第14条第3項(反乱条項)の適用が裁判所ではなく議会の問題であることを示唆している。これが今後、左派が目指す方向性となりそうだ。

 コロラド州の訴訟における口頭弁論で、トランプ氏を選挙から排除しようとする原告の弁護士であるジェイソン・マーレイ氏は、判事が同氏の意図をより深く尋ねたとき、そのことについて言及した。

 「コロラド州がトランプ大統領を大統領選の候補者から除外する権限を持っていなかったと最高裁が手続き上の理由で結論づけた場合、この訴訟は終了すると思う。だが、すさまじい勢いで再燃する可能性もある」と同氏は語った。「結局のところ、トランプ氏が大統領選に勝利した場合、トランプ氏の当選を無効にすべきかどうか、同氏に投じられた票を集計するべきかどうかについて、議員たちが判断を下さなければならない可能性がある」

 2001年以降、共和党が大統領選で勝利するたびに、数人の民主党議員が選挙人集計法を利用して選挙人の認定に異議を唱えてきた。トランプ氏が勝利した場合、左派がどれだけ組織的にトランプ氏を反乱者とレッテル貼りしてきたかを考えれば、候補者資格を剥奪する戦略が周辺から主流へと移行するのは必然的な結論だ。

 こうしたシナリオの下では、上下両院の議員の過半数が、選挙人票が反乱者に「正当に与えられた」ものではないという異議を承認しなければならない。もし民主党がそれを計画するなら、彼らは一致団結して投票するだろう。最終的に成否は、大企業に支援されたメディアによって勇気があると称賛される魅力に抗えない数人の共和党議員を得られるかにかかっている。

 両院の掌握がわずかな議席数にかかっていることを考えると、民主党が下院を奪還し、上院の過半数を維持した状況で、トランプ氏が過半数の選挙人票を獲得する可能性さえある。つまり、このシナリオは「異端の」共和党議員を獲得しなくても成立する可能性があるということだ。

 バイデン大統領とその周辺は、「11月の選挙では民主主義が問われている」と飽きることなく繰り返している。この主張は正しい。ただ、自らがその脅威となっていることへの自省の念が欠けているだけだ。

トランスジェンダーの女性トイレ使用禁止 共和議員が決議案

(2024年11月20日)

トランプ新政権、2期目も「ハネムーン」なし

(2024年11月19日)

強制送還を開始せよ

(2024年11月16日)

トランプ氏再登板は東南アジア各国に利益

(2024年11月15日)

トリプルレッド、第2次トランプ政権も政策目標達成に障害か

(2024年11月14日)

猫を飼う女性はハリス氏、犬派はトランプ氏-大統領選調査

(2024年11月12日)

トランプ陣営が次期政権の人選開始 国防長官候補にポンペオ氏の名も

(2024年11月09日)

トランプ氏の地滑り的勝利で政界激変

(2024年11月08日)

中絶反対グループがトランプ氏再選を祝福

(2024年11月07日)

ハリス氏は本当に不法滞在者の投票を望んでいる

(2024年11月04日)
→その他のニュース