不法移民を特別待遇で迎えるカルフォルニア州
By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, June 5, 2024
カリフォルニア州議会は、全米で最も革新的な機関の一つである。62対17で圧倒的多数を占める民主党は、少数派を思うままに押さえつけ、自分たちが夢見るどんな政策でも押し付けることができる。このことは、左派の思考を知る貴重な手がかりであり、全米がどこへ向かうかを予見するものだ。
先週、ロバート・リバス下院議長は、その無制限な権限を行使して、共和党のビル・エサイリ下院議員を司法委員会から追放し、代わりに高齢者・長期ケア委員会に所属させた。明らかな懲罰である。
エサイリ氏の罪は、子供に対する犯罪で有罪判決を受けた不法移民を強制送還する法案を民主党に採決させたことだ。この法案は36対14で否決された。
「法の上に立つ者はいないが、民主党議員が強制送還から保護するよう投票した不法移民の小児性愛者は例外のようだ」と同議員はX(旧ツイッター)に書いた。
同議会は同日、カリフォルニア州の青少年を犯罪者から守る代わりに、7億㌦の無償住宅購入援助プログラムの分け前を求める者を
「申請者の移民ステータスのみによって不適格としない」ことを保証するAB1840を可決した。
つまり、カリフォルニア州の納税者は、国境を越えてやってきた人々に現金を手渡し、彼らが永住の地を築くことができるようにする、ということだ。カリフォルニア・ドリーム・フォア・オール・プログラムでは、一人当たり最高15万㌦の住宅購入援助が抽選方式で割り当てられる。
これだけではまだ足りないとばかりに、州議会では別の法案AB2586が可決され、州内の大学とコミュニティー・カレッジに不法滞在外国人の雇用を義務付けた。これは、連邦労働者資格法をカリフォルニア州では「適用できない」と一方的に宣言し、無効にするものだ。カリフォルニア州はすでに、不法入国した者には学費援助を惜しまない。
昨年、カリフォルニア州は不法滞在者にも全面的な医療保険(Medi-Cal)を申請できるようにした。カリフォルニア州は、不法滞在者たちが自分たちのニーズを満たすために他人が負担することを認識できるよう、彼らを集めて説明会を開くことまでした。
カリフォルニアが、タダを目当てに何百万人もの他国民を惹きつけるようになったのも不思議ではない。テキサス州知事が同州の国境管理を強化し始めて以来、不法入国者はサンディエゴにシフトし始め、昨年から49%も増加している。
州法は、サンディエゴの国境の柵を越える人々に投票権を与えてはいないが、投票することに障害はない。スペイン語、中国語、ヒンディー語、日本語、クメール語、韓国語、タガログ語、タイ語、ベトナム語の投票用紙も用意されている。
サンフランシスコでは、「非正規滞在者」の教育委員会選挙への投票を認めており、サンタアナ市では、承認されれば市長や市議会などの選挙に投票できるようになる法案が11月の投票に提出されている。ハンティントン・ビーチの住民たちは3月、これとは逆の方向に進み、有権者の本人確認と投票箱の監視を義務づける投票法案を承認した。
もちろん、民主党のロブ・ボンタ州司法長官は、ハンティントン・ビーチが投票の信頼性を敢然と保護したことを理由に訴えた。これは、左派の目的を露呈している。それはつまり、投票所どころか、この国にいる資格もない人々の疑わしい投票に基づき、新たな永続的多数派を形成することだ。