EV所有者のほぼ半数、ガソリン車に戻りたい―調査

(2024年6月27日)

2020年4月16日、ロサンゼルスのハリウッド・フリーウェイ(U.S.101)を走る自動車。バイデン政権が2024年6月7日金曜日に発表した新しい連邦規則では、2031年に米国で販売される新車は、実走行でガソリン1ガロンあたり平均約38マイル(約29mpg)を走行しなければならない。ジョー・バイデン大統領は、2030年に米国で販売される新車の半分を電気自動車にするという目標を掲げている。(AP Photo/Mark J. Terrill, File)

By Brad Matthews – The Washington Times – Saturday, June 22, 2024

 コンサルティング企業マッキンゼーが今月初めに発表した消費者調査によると、電気自動車(EV)を所有する米国民の半数近くが、内燃機関を動力源とする従来の自動車に戻りたいと考えている。

 マッキンゼーは、米国、中国、ドイツ、ノルウェー、オーストラリア、フランス、イタリア、日本、ブラジルの複数の国の消費者を対象に調査を行った。その結果、EV所有者の29%、米国のEV所有者の46%が内燃車に戻りたいと考えていることが分かった。

 この結果はマッキンゼーにとっても驚きであり、EVへの乗り換えに関する常識を覆すものだ。

 「未来のモビリティーのためのマッキンゼー・センター」のリーダー、フィリップ・カンプショフ氏は、オートモーティブ・ニュースに「こんな結果は予想していなかった。『一度EVを買えば、ずっとEVだと思っていた』」と語った。

 内燃車へ戻ることを計画しているEV所有者のうち、35%が充電インフラの不足、34%がコストが高すぎる、32%が長距離ドライブの計画が難しすぎる、24%が現在自宅で充電できない、21%が充電の心配がストレスになる、13%が運転の感触を楽しめないと回答した。

 調査対象となったすべての国で、現在の充電インフラが十分だと答えたドライバーはわずか9%だった。内燃車に戻ることを望むEVドライバーがいる一方で、調査対象となった内燃車ドライバーの38%は、次の車にEVまたはプラグイン・ハイブリッド車の購入を検討していると答えている。

 2021~2024年にかけて、マッキンゼーが全世界で実施した調査では、内燃車ドライバーの5分の1強が電気自動車に乗り換えるつもりはないと回答している。それ以外のドライバーの中には、今のところは内燃車を買い続け、将来のある時点でEVに乗り換えようと考えている者もいる。

 ガソリン車に乗り続けるというドライバーのうち、45%がEVは高すぎると答え、33%が充電に関する懸念を、29%が航続距離に関する懸念を挙げている。

 米国の経済状況も、EVに関する消費者の行動を変化させている。米国の回答者のうち、44%がEVの購入を先延ばしにする可能性が非常に高いと答え、58%が現在の車を持ち続ける可能性が非常に高いと答えた。

 現在EVを所有している米国人の半数以上(53%)は、次に自動車を購入する際に「低価格のものに換える」ことを予定している。マッキンゼーは、これが内燃車に戻ることを意味するのか、あるいは高級でない自動車に換えることを意味するのかは明らかにしていない。

 米国の回答者のほぼ5分の1、18%は、ガソリン車の運転が好きであり、EVには興味がないと答えた。

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