NY市立大が「アンティファ講座」 政治運動の拠点に

(2025年10月12日)

2018年8月11日(土)撮影の写真。バージニア州シャーロッツビルで前年に行われた「ユナイト・ザ・ライト」集会の周年を前に、反ファシストとブラック・ライヴズ・マター(黒人の命は大切だ)のデモ参加者がバージニア大学キャンパス内のロタンダ前で行進している。(AP通信/スティーブ・ヘルバー撮影)

By Kerry Picket – The Washington Times – Wednesday, October 8, 2025

 ニューヨーク市立大学(CUNY)大学院センターは「グローバル・アンティファ(世界の反ファシズム運動)」と題する英語講座を開講している。この講座は、反ファシズムの名のもとに保守派と戦い、暴力的となることもある極左運動アンティファで学生が積極的な役割を担うことに焦点を当てている。

 講座は「実践的共同研究」に重点を置いている。これは、研究者が政治運動に積極的に参加しながら研究を行う共同的手法である。

 州情報公開法に基づき非営利団体「ディフェンディング・エデュケーション」が入手した資料によると、必修課題に「ファシズムと戦う世界的な運動に貢献する研究プロジェクト」の実施が含まれる。

 ディフェンディング・エデュケーションの研究責任者ライエン・ステイリー氏は「シラバスは学会の狡猾な一面を示している。教授らは学術的自由という由緒ある伝統を隠れみのに、学生に極左反ファシズム思想を刷り込もうとしている」と指摘した。この全米組織は、授業での「刷り込み」と戦い、学生のための質の高い非政治的教育の再確立に取り組んでいる。

 ステイリー氏が特に懸念しているのは、この講座が黒い服を着た反ファシストデモによる街頭活動のための「戦略会議」としても機能しているように見える点だ。

 同氏は「このような講座は米国の高等教育機関に存在すべきではない」と指摘、同様の実践的共同研究が小中高教育にも広がりつつあると指摘した。

 ディフェンディング・エデュケーションの報告書によると、このCUNYの講座の学習目標には「学生にファシズムと反ファシズムの現代理論、ならびに人種的資本主義、ジェンダー・セクシュアリティー、帝国主義などに関連する批判理論を習得させること」が盛り込まれている。

 シラバスには「本セミナーの主題を踏まえ、授業は明示的に学際的アプローチを採用する。また実践的共同研究を志向し、学生にはファシズムと闘う世界的な運動に貢献する研究プロジェクトの開発を奨励する」と記されている。

 この講座では「美学の領域全般、特に文学や視覚文化といった特定分野がファシズムと反ファシズムとどう関連するか」を探求し、「さまざまな研究方法論、特に実践的共同研究の歴史と事例に焦点を当てて議論する」としている。

 元教師のステイリー氏は、この講座を高等軍事教育機関での訓練に例えた。

 「この教授はアンティファの世界に深く関わっている。データに基づく推測だが、彼はこの授業で戦略を練り、それをアンティファに提供している。彼らが実際に行っているのは、大学生であろうと高校生であろうと、こうした若者たちを街頭活動家として訓練することだ」

 この講座を担当しているのはアシュリー・ドーソン氏。CUNYのウェブサイトによれば、同氏はコロンビア大学で博士号を取得し、環境人文学とポストコロニアル・エコクリティシズムを専門としている。

 ドーソン氏は近著として「ピープルズ・パワー」「エクストリーム・シティーズ」「イクスティンクション」の3冊を出版している。

 講座に関して同氏に問い合わせたが、応答はなかった。

 ワシントン・タイムズはCUNYにもコメントを求めた。

 米国での現代のアンティファ運動は1980年代、パンク・スキンヘッドやその他のネオナチに対抗するために台頭した。その後、より広範な反保守活動へと変容し、警察や連邦法執行機関との暴力的な衝突を頻繁に起こしている。

 連邦捜査局(FBI)は最近までアンティファの脅威を軽視し、似た思想を持つ左派活動家らを緩やかに組織化した抗議者集団としていた。

 しかしトランプ大統領は先月、アンティファを「国内テロ組織」に指定する大統領令に署名した。

 大統領令はアンティファを「テロの脅威」と位置付け、「これらの目的を達成するため、全国的に暴力とテロのキャンペーンを組織・実行するために違法な手段を用いる」と明記している。

 トランプ氏は、アンティファが若年層を勧誘、訓練、過激化させ、米移民関税執行局(ICE)を含む連邦法執行官に対する暴力行為に駆り立てていると警告した。

 CUNYの講座を受講する学生は、アンティファへの参加が義務付けられている。

 講座の履修要件によれば、学生には「共同研究/集団作業、実践的研究、分析と想像力を融合した方法論を含む代替的な研究形態」に取り組む場が提供される。

 学生は「多様な聴衆に向けた言説スタイルを創出し、現代資本主義、自由民主主義、権威主義的ポピュリズム、性差別、同性愛嫌悪、トランス嫌悪、エコファシズムなどの危機を巡る知識を動員、拡散する最も効果的な方法を考察すること」が求められる。

 学生はまた、「実践的研究ハンドブック」など、分散型アナキストの自律的細胞組織集団「クリムスインク」の刊行物を活用するよう求められている。

 3~4人の学生グループは、移民防衛、災害コミュニズム、反帝国主義に関する「アンティファ運動に役立つ知識を開発」することが想定されている。

 シラバスには「この課題は、トピックの紹介、主要用語と動向の概説、簡潔な注釈付き参考文献リストを含む5~7ページのブックレットとして提出すること」と記載されている。

教材には「植民地ファシズム」「黒人マルクス主義的反ファシズム」「クィアアンティファ」「エコファシズムと国境廃止」に関する左翼的文献が含まれている。

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