マスク氏、性転換しないと「息子は自殺する」はうそだった
By Valerie Richardson – The Washington Times – Friday, July 26, 2024
X(旧ツイッター)のオーナー、イーロン・マスク氏とトランスジェンダーの息子との険悪な関係が今週、公になった。マスク氏が「だまされて」二次性徴抑制剤の投与を承認したと言い、「私の息子ゼイビアは死んだ」と宣言したからだ。
ゼイビア・マスクとして生まれた20歳の大学生、ビビアン・ウィルソンさんは、別居中の父親が彼女の性転換に苦悶の表情を浮かべ、「ウォーク(差別などに敏感)マインド・ウイルス」が、若者が異なる性を自認するのを助長していると非難したことから、反旗を翻した。
ウィルソンさんは25日の電話インタビューでNBCニュースにこう語った。「何百万人もの聴衆に向かって、私のことについてあからさまにうそをつくのなら、放っておくわけにはいきません」
ウィルソンさんは2022年に名前と性別を法的に変更した。幼少期、父親はほとんどいなかったと語り、父親を「冷たい」「すぐに怒る」「思いやりがない」「ナルシスト」と批判した。
16歳で二次性徴抑制剤をのみ始めたウィルソンさんは、「一つはっきりさせておきたいことがあります。私は大人です。私は20歳です。私の人生は、私自身の選択によって決められるべきです」と訴えた。
この発言は、マスク氏がカナダの心理学者ジョーダン・ピーターソン氏とのXとDailyWire+でのインタビューで、だまされて子供の医学的な性転換に同意させられたと語ったことを受けたものだ。
マスク氏は、「私は、息子の一人であるゼイビアのための書類に、事実上だまされてサインさせられた。何が起こっているのか理解する前のことだ。新型コロナは続いていた。多くの混乱があった。ゼイビアは自殺するかもしれないと言われた」と述べている。
ピーターソン氏は自殺予告を「最初からうそだった」と断じた。
「信頼できる臨床医は誰もそんなことを考えない。そのようなことを示す証拠はどこにもない。また、もし自殺率が高いのであれば、その理由は基本的にはうつ病や不安のせいであり、性別違和のせいではない」
マスク氏は、「二次性徴抑制剤が実際には単なる不妊治療薬であることは説明されなかった」と述べた。
「それで私は事実上、息子を失った。デッドネーム(性転換前の名前)と呼ばれるのには理由がある。デッドネームと呼ばれるのは、息子が死んだからだ。私の息子ゼイビアは死んだ。ウォーク・マインド・ウイルスに殺された」
ウィルソンさんはその説明に異議を唱え、マスク氏は少なくとも2回は書類を読んだと言った。「彼は決してだまされたわけではありません。彼は副作用の全容を知っていました」
マスク氏は先週、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が、生徒の性転換への取り組みを生徒の許可なく保護者に公表することを学校側に禁止する法案に署名したことを受け、X社とスペースX社の2社の本社を他の州に移転すると発表した。
マスク氏は「私はその後、ウォーク・マインド・ウイルスを破壊することを誓った。そして、私たちは少しずつ前進している」とピーターソン氏に語った。
同氏は22日、Xで「ゼイビアは生まれつきのゲイで、若干の自閉症であり、性別違和の原因となる二つの属性を持っており」、子供のころは女性的な行動をよく見せていたが、「女の子ではなかった」と述べた。
ウィルソンさんはスレッドでこう反論した。「彼は子供のころの私のことは知りません。ほとんどいなかったからです。彼がいたわずかな時間にも私は、女性らしさや同性愛者のようだったことを理由に執拗な嫌がらせを受けました」
マスク氏と最初の妻でカナダ人作家のジャスティン・マスク氏は2000年に結婚し、6人の子供をもうけた後、2008年に離婚した。残された5人の子供の親権は2人で共有した。
双子の弟がいるウィルソンさんは、父親とは4年ほど話をしていないという。ウィルソン」という名字は母親の旧姓だ。
2022年に名前と性別を変更するために裁判所に提出した書類で彼女は「私はもう実父とは一緒に住んでいませんし、どんな形であれ、実父と関係を持ちたいとも思っていません」と述べている。
ピーターソン氏はインタビューの中で、性同一性障害の治療薬に同意しなければ子供が自殺する可能性があると親に警告するセラピストを非難し、「病的で、ほとんど理解できない」と述べた。
それに対しマスク氏は、「信じられないほど邪悪なことであり、これを推進してきた人々は刑務所に行くべきだというあなたの意見に同意する」と答えた。