議会襲撃事件のリーダー、司法省に反撃へ

(2025年1月3日)

2017年6月25日、ワシントンのホワイトハウス前で開かれた集会で演説する「誓いの番人」創設者のスチュワート・ローズ。(AP Photo/Susan Walsh, File)。

By Kerry Picket – The Washington Times – Monday, December 30, 2024

 「オース・キーパーズ」のリーダー、スチュアート・ローズ氏は、連邦刑務所で司法省に対する法的措置を計画している。

 1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件でも特に注目された被告の一人、ローズ氏は、反乱陰謀、公式手続きの妨害、証拠隠滅の罪で18年の刑期を務めている。

 しかし、ドナルド・トランプ次期大統領は、1月6日の事件の被告らに対する見通しを変え、事件に関与した被告に恩赦を与えると約束している。

 ローズはワシントン・タイムズに対し、法的な選択肢については「一歩一歩進んでいく」と語った。

 エール大学法科大学院を卒業したローズ氏は、「もしトランプ大統領が私に恩赦を与えてくれるなら、1983年の市民権侵害に基づいて司法省を訴えたい。これは不法監禁だ。彼らはトランプ大統領にも、私たちにも同じような法的戦争を仕掛けた」と述べた。

 ローズ氏は、自らの民兵団体オース・キーパーズが、憲法を守る誓いを立てた元警察官や元軍人によって結成されたものであり、連邦検察によって最も厳しい罪を着せられたと主張している。オース・キーパーズを批判する人々は、このグループを反政府的で極右だと位置づけている。

 ローズ氏は刑務所からのインタビューで、「私は陸軍の空挺兵だったが、降下事故で障害を負った。退役軍人局(VA)から手紙が届き、今後すべての退役軍人給付が取り消され、退役軍人の墓地に埋葬される資格もなくなったことを知らされた」

 「これは私にとって退役軍人としてのひどい侮辱だ。私たちに対する損害は次元が違う。私たちを捕まえたのは、私たちだったからであって、何をしたかが理由ではないということだ」と語った。

 彼は、連邦政府の起訴が民主党の関係者によって画策され、反乱陰謀の告発が民事訴訟の中で計画されたと述べている。特に、1月6日の暴動について民主党の調査を主導したベニー・トンプソン議員を指摘している。

 ミシシッピ州の民主党議員、トンプソン氏は、トランプ氏、ルドルフ・ジュリアーニ弁護士、オース・キーパーズ、民兵組織「プラウド・ボーイズ」に対して、トランプ氏が米議会議事堂襲撃の指導者であったとする最初の民事訴訟を2021年2月に提起した。

 ローズ氏は、「これが物語の始まりだった。最初の日から彼らが作り上げた物語だ」と語った。

 トンプソン議員は、南北戦争後に制定された1871年の「クー・クラックス・クラン法」に基づき、議員が職務を遂行するのを妨げる陰謀を禁じているとして訴訟を起こした。

 訴状には「『セーブ・アメリカ(米国を救え)』集会と議会襲撃で展開された一連の計画的な出来事は、決して偶然や偶発的なものではなかった。それは、選挙人団での投票集計を確認するために必要な法的手続きを妨害することを目的とした、慎重に組織立てられたキャンペーンの結果として、予見可能であった」と記されている。

 トンプソン議員の訴訟は、全米黒人地位向上協会(NAACP)が議員の代理として提出したもので、トランプ氏は2021年1月6日の出来事に対して個人的に責任があるとし、「公務の範囲を超えて行動したため、個人的な責任を問われるべきだ」としている。

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