ディズニーの「白雪姫」、興行収入で大失敗

(2025年3月28日)

ディズニーが公開した画像は、「白雪姫 」のワンシーンに登場するレイチェル・ツェグラー。(ディズニー via AP)

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, March 26, 2025

 ディズニーの魔法王国の魔法が霞んでいる。週末に公開された最新のディズニーリメイク作品は、2億7000万ドル以上の予算にもかかわらず失敗に終わった。映画ファンは、この「白雪姫」の現代版に興味を示さなかった。この作品は、ディズニーの左翼的な世界観を反映している。

 観客はこの実写映画に対してオンラインデータベースIMDbで10点満点中1.7点という評価を下した。これは、「バトルフィールド・アース」や「火星人ゴーホーム」といった歴史的駄作と並ぶ評価である。

 ボックス・オフィス・モジョによると、収入面では、公開後初の週末に売れたチケットはわずか4200万ドル。こんな調子では、かさんだ制作・マーケティング費を取り戻すことはできそうにない。一方のオリジナルのアニメ映画の1937年公開時の興収は6600万ドル。インフレ調整すると15億ドルを超える。

 これは驚くようなことではない。「多様性、公平性、包括性(DEI)」に動機づけられたすべての試みには災難が待ち受けているからだ。「白雪姫」は有名な七人の小人の役に低身長の人間を採用することを避けたため、彼らは不気味なデジタルアバターとして再キャストされた。

 主演のレイチェル・ゼグラー氏は、白雪姫のキャラクターが白人の異性愛者であるチャーミング王子に救われることを拒否した。オリジナル作品についてゼグラー氏は「彼女のラブストーリーに大きな焦点が当てられているが、その男は文字通り彼女をストーキングしている。奇妙だ。奇妙だ。だから今回はそれをしなかった」と述べた。

 改訂された筋書きでは、チャーミング王子がジョナサンという万引き犯に置き換えられている。壁の魔法の鏡も置き換えられている。「世界で一番美しいのは誰?」と尋ねられても、王国で最も美しい住人を特定することはない。今では、鏡は最も社会的正義の影響力を持つ個人を特定するのだ。

 噂によると、悪役の女王を演じるイスラエルの女優ガル・ガドット氏は、レイチェル・ゼグラー氏の舞台裏での社会正義に関する発言に不満を抱いていたという。ガドット氏はガザにおける母国の行動を支持しているが、ゼグラー氏は「パレスチナの自由」をあらゆる機会に訴えることをやめられない。

 こうした混乱は8年間にわたって進行しており、作品の公開は多くのハリウッドの幹部がDEI(多様性、公平性、包括性)イニシアティブを縮小する必要性を認識している時期に重なっている。しかし、ディズニーはそうではなかった。

 先週の会社の年次総会で、フリー・エンタープライズ・プロジェクトのエグゼクティブディレクターであるステファン・パドフィールド氏は、ディズニーの「ヒューマン・ライツ・キャンペーンの「企業平等指数」への参加を撤回する株主提案を提出した。

 「子供たちに、自分が間違った体で生まれることがあり、そのような信念は未成年者が思春期抑制剤を服用したり、時には親の知らないところで実験的な手術を受けたりすることでそれを肯定されるべきだと信じさせることは、経営にとって悪いことだ。われわれの提案に賛成票を投じることで、ディズニーがその取り組みから抜け出すことができる」とパドフィールド氏は主張した。

 会社の幹部たちは提案に対して強く反対し、広告における政治的中立性を求める第二の決議にも反対した。これらの改革努力は失敗に終わり、ディズニーの低迷する運命を復活させることはできなかった。

 先週発表されたディズニーの年次報告書によると、劇場配給収入が29%減少したことが反映されている。報告書には、「一部の消費者の嗜好は、環境問題や社会問題に関する当社の立場に対する認識によって影響を受ける」と記載されている。

 映画ファンは進歩的なプロパガンダに打ちのめされることを望んでいない。銀幕は日常の懸念から逃れ、ファンタジーの世界へと誘うものである。ディズニーが元の「白雪姫」のような伝統的で家族向けのコンテンツに戻るときにのみ、魔法を取り戻すことができるだろう。

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