トランプ氏、ロシアとの共謀巡るFBI文書の機密解除

2018年12月17日月曜日、ワシントンのキャピトル・ヒルで、2016年の大統領選挙前に司法省で偏見があったとする調査を行っている共和党主導の2つの委員会の2回目の非公開インタビューを終え、記者団に話すジェームズ・B・コミー前FBI長官。(AP写真/J. Scott Applewhite)
By Susan Ferrechio and Jeff Mordock – The Washington Times – Tuesday, March 25, 2025
トランプ大統領は25日、2016年の大統領選挙でロシアと共謀したとする疑惑を捜査した政府の極秘捜査「クロスファイア・ハリケーン」に関する連邦捜査局(FBI)のすべての文書を機密解除する命令に署名した。
トランプ大統領の法務チームは、彼の選挙活動に対するFBIの捜査が1期目の任期中も続いたことを、大統領に対する法執行機関と訴追の武器化の例であり、暴露されるべきものだと述べた。
ホワイトハウスのスタッフ秘書であるウィル・シャーフ氏は、トランプ氏に署名を求める覚書を手渡す際、「米国民はもっと早く、このファイルの内容を完全に理解すべきだった」と語った。
この命令は、政府の武器化を暴露し終わらせることを目的としたトランプ氏の複数の行動の一環であり、これは彼の主要な選挙公約の一つだった。
トランプ氏は、かつてロバート・モラー特別検察官の主任代理人を務めた元連邦検察官アンドリュー・ワイスマン氏が勤務していた法律事務所を標的とする大統領令に署名した。モラー氏は、トランプ氏がロシアと共謀したという告発について2年間の捜査を行った人物だ。
この命令は、ワイスマン氏がモラー氏の捜査終了後に所属した法律事務所「ジェンナー&ブロック」を対象としており、民主党の政治家らが長年主張してきたトランプ氏とロシアの共謀の証拠が結局見つからなかったことを背景にしている。
シャーフ氏は、この事務所が「米国の原則と価値観に対する法制度の武器化」に関与したと語った。
トランプ氏は、トランプ政権の公然たる批判者であるワイスマン氏を「悪いやつだ」と非難した。
この命令により、同事務所の弁護士の機密情報へのアクセスが取り消され、政府契約の取得が禁止され、政府機関への立ち入りも制限されることになった。
モラー氏の捜査は、2016年7月にオバマ政権下で当時のジェームズ・コミーFBI長官が秘密裏に開始した「クロスファイア・ハリケーン」に端を発していた。
この捜査は何カ月も続き、トランプ氏の最初の任期の大半を決定する出来事となった。
捜査の詳細がリークされることで、民主党はトランプ氏がロシアと共謀して選挙に勝ったと非難し、彼の政権がロシアのプーチン大統領に忠誠を誓っていると主張する彼らの主張の根拠を提供した。
しかし後に、このFBIの捜査がトランプ氏の強力な政敵によって仕組まれた根拠のない陰謀論に基づいていたことが明らかになった。捜査の存在はトランプ氏には伏せられていたが、当時のオバマ大統領やバイデン副大統領はその実態を把握していた。
トランプ氏は25日、自身の選挙運動に対するこの捜査を「完全な武器化」であり「前例のない恥辱」だと非難した。
「率直に言って、FBIは恥じるべきだし、司法省もバイデンも同様だ」と述べた。