トランプ大統領、信教の自由委員会を新設

2025年5月1日木曜日、ワシントンのホワイトハウスのローズガーデンで行われた「全国祈祷日」のイベントで、宗教的自由委員会設立の大統領令に署名するドナルド・トランプ大統領。(AP Photo/Evan Vucci)
By Jeff Mordock – The Washington Times – Thursday, May 1, 2025
トランプ大統領は1日、信教の自由に関する新たな大統領委員会を設置する大統領令に署名した。
ホワイトハウスで開催された「全国祈りの日」のイベントで発表された。
大統領令によると、この委員会は、現在の国内の信教の自由に対する脅威に関する報告書、信教の自由の保護を将来の世代まで維持・強化するための戦略、「米国の平和的な宗教的多元主義」を促進するためのプログラムを作成することを任務とする。
牧師など宗教指導者の憲法修正第1条の権利、宗教施設への攻撃、子供への宗教教育を望む親への脅威について調査する。2026年7月4日頃に結果を発表する。
大統領令は「米国民は、わが国で信教の自由を巡って繰り広げられてきた壮大な実験を再認識し、新たな脅威から信教の自由を守る必要がある。従って、連邦政府は私たちの建国の歴史に対する国民の誇りを促進し、信教の自由に対する新たな脅威を特定し、すべての市民の多元的民主主義への完全な参加を保護する連邦法を支持し、自由な信仰の実践を保護する」としている。
テキサス州のダン・パトリック副知事が委員長を務め、ドクター・フィルとして知られるテレビパーソナリティー、フィル・マグロー氏も参加する。両者とも1日、ホワイトハウスを訪れ、祈祷会に参加した。
信教の自由に関する法的サービスを提供する団体「ファースト・リバティー」の会長兼CEO兼最高顧問のケリー・シャックルフォード氏、元住宅都市開発長官のベン・カーソン氏、人道支援団体「サマリタンズ・パース」を率いる伝道師のフランクリン・グラハム師らも委員として名を連ねている。
パトリック氏は、「前政権は4年間、信仰を持つ人々を攻撃した。医者と患者の間には誰も入ってはいけないという格言がある。神と信徒の間には誰も入ってはいけない。誰も、神と神を求める人々の間に入ってはいけない」と述べた。
ホワイトハウスの信仰局を率いるポール・ホワイト牧師は、「(トランプ氏のもとで)信仰が脇に追いやられることはない」と述べた。
「信仰が本来あるべき場所に戻された。ここが中心になる」
委員会には、聖職者、法律専門家、信徒の専門家、学者、人権活動家など、「多様な」宗教的背景を持つ指導者が参加している。
トランプ氏は2月には、司法省にキリスト教に対する偏見の根絶を目指すタスクフォースを設置する大統領令に署名している。