容疑者は極左集団に傾倒か 弾丸にメッセージ C.カーク氏暗殺

2025年9月12日金曜日、ユタ州知事室が発表したタイラー・ロビンソンの写真。(ユタ州知事室 via AP)
By Susan Ferrechio – The Washington Times – Friday, September 12, 2025
保守活動家チャーリー・カーク氏(31)暗殺の容疑者は、当局が押収した薬莢に極左集団「アンティファ」やビデオゲームに感化されたとみられるメッセージを刻んでいたことが明らかになった。
ユタ州のスペンサー・コックス知事は12日、記者会見でタイラー・ロビンソン容疑者(22)の逮捕を発表した際、カーク氏が10日に銃撃で死亡した事件に関連し、これらのメッセージを記者団に公開した。
メッセージは、FBIが凶器と断定したボルトアクション式ライフルと共に発見された未使用弾薬に刻まれていた。
その一つ「おいファシスト!捕まえろ!」についてコックス知事は「説明不要だ」と述べた。
「おいファシスト」の刻印は、暴力的な街頭抗議活動を行うアンティファのスローガンを想起させる。アンティファの名称は「アンチファシスト」に由来する。
カーク氏は左派系の評論家からファシストと呼ばれてきた。親族によれば、ロビンソン容疑者はカーク氏を「憎悪に満ち、憎悪を拡散している」と批判していたという。
当局が明らかにしたところでは、同じ薬莢にシューティングアクションゲーム「ヘルダイバーズ2」を連想させる矢印が刻まれていた。
別の弾丸には「オー・ベラ・チャオ、ベラ・チャオ、ベラ・チャオ、チャオ、チャオ」というメッセージが刻まれており、これは第2次世界大戦中のイタリアの反ファシストの歌「ベラ・チャオ」の歌詞だ。
ゲーマーらは、この歌がシューティングゲーム「ファークライ6」でも使用されていると指摘している。
アンティファ運動を取材しているアンディ・ヌゴ氏によれば、この歌はアンティファも使用しているという。
未発射弾から発見された他の2つのメッセージは以下の通り。
「これを読んだお前はゲイだな。笑」「膨らみに気づいてびっくり。なんだコレ」
後者のメッセージはサブカルチャー「ケモナー(擬人化された動物キャラクターの愛好者)」に関連するミームだ。
ロビンソン容疑者は12日、ユタ郡の刑務所に収監された。家族が当局に身柄を引き渡した。
銃撃の動機は完全には明らかではないが、容疑者がカーク氏を嫌悪していたことに関連しているようだ。カーク氏は政治・文化界で議論を呼び、多くの支持者を抱える一方、批判者や敵対者も増加していた。
当局はロビンソン容疑者のルームメイトから事情聴取を行い、通信アプリ「ディスコード」に投稿した犯行に使用された武器に関するメッセージを入手した。
供述書によれば、ロビンソン容疑者は「ライフルを置き場から回収する必要性を述べ、ライフルを茂みに放置したと供述」、ディスコードのメッセージには「ライフルを置いた場所を視認して監視すること」「タオルに包んでライフルを置いた」などと書かれていた。
当局は暗色のタオルに包まれたライフルを発見した。
容疑者はまたディスコード上で「服を着替えた」と記しており、これは銃撃時の行動を示唆するものとみられている。