世界的なうねり巻き起こすカーク氏暗殺

2025年9月12日金曜日、ユタ州オレムにあるユタ・バレー大学のチャーリー・カーク追悼式で参拝する人々。(AP Photo/Lindsey Wasson)
By Seth McLaughlin and Kerry Picket – The Washington Times – Sunday,September 14, 2025
週末、世界中の政治指導者、活動家、弔問客が、暗殺された31歳の保守活動家チャーリー・カーク氏をたたえる集会、追悼式、祈祷会に参加した。同氏への支援の広さと深さを物語るものだ。
暴力と憎悪に沈黙することを拒否したカーク氏の支持者は、言論の自由を擁護し、討論を通じて若者を保守の福音に引き込むという彼のたゆまぬ努力をさらに進めることによって、その遺産を受け継ぐことを誓った。
マイク・ジョンソン下院議長(共和党、ルイジアナ州)は、FOXニュース・サンデーで、「私たちの友人チャーリーは、私たちが絶望にのみ込まれることを望んでいない。チャーリーのメッセージを伝えることを願っているはずだ。それが今、実際に起きている」と語った。
ジョンソン氏は14日、同僚議員、保守派の指導者、トランプ政権のメンバーらとともにワシントンのケネディセンターで追悼式と祈祷会に参加した。
ワシントンだけではない。カーク氏と妻のエリカさん、2人の幼い子供たちは、カーク氏が保守系団体ターニング・ポイントUSA(TPUSA)の「アメリカ・カムバック・ツアー」の最初の訪問地ユタバレー大学で10日に殺害されて以来、世界中のあらゆる世代から、性別を問わず強い支持を受けている。
タイラー・ロビンソン(22)容疑者がこの銃撃事件に関連して逮捕され、16日に法廷で起訴されると見込まれている。
影響は大西洋を越えて英国にまで及び、ロックバンド、コールドプレイのリードボーカル、クリス・マーティン氏は、ロンドンのウェンブリー・スタジアムの観衆にカーク氏一家に愛を送るよう呼びかけた。
13日にロンドンで実施された反移民デモ「ユナイト・ザ・キングダム(王国を一つに)」の集会でも、カーク氏追悼が呼びかけられた。10万人が参加し、その中には横断幕やプラカードでカーク氏をたたえる人たちもいた。
ドイツのベルリン、スペインのマドリード、イタリアのローマでもカーク氏のための即席の追悼集会が開かれた。
欧州右派の中心的人物、イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、カーク氏の死について「民主主義と自由を信じる人々にとって大きな痛手」と呼び、事件を矮小化しようとする国内の左派論客を非難した。
米国では、自動車レースNASCARドライバーのクリストファー・ベル氏が13日、「これはチャーリーのために」とブリストル・モーター・スピードウェイでの勝利をカーク氏に捧げた。
ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の各チームは14日のキックオフ前、カーク氏に黙祷を捧げた。
「チャーリー・カーク・ショー」のエグゼクティブ・プロデューサー、アンドリュー・コルベット氏は、FOXニュースの「サンデー・モーニング・フューチャーズ」で、「チャーリーが世界中にどれだけ影響を与えてきたかを目の当たりにしている。このような恐ろしい事件が起きたにもかかわらず、チャーリーを愛する人々は暴動を起こしたり、街や会社を焼き払ったりしない。これは、本当に驚くべきことだ。彼のために祈り、キャンドルを灯している」と語った。
コルベット氏はSNSへの投稿で、高校生や大学生を対象としたTPUSA支部を学内に設置したいという要望を48時間で3万2000件以上受け取ったと発表した。
TPUSAには約900の大学支部と1200の高校支部がある。
コルベット氏は、「彼がこれほど広く、世界から共感を呼んだのは、彼自身が善良だったからだと思う。誰も模倣できないし、ごまかすこともできない」と述べた。
ワシントンでの追悼集会には2000人以上が登録し、世代を超えた聴衆が集まった。バージニア州に住むダニエル・ハウエル(67)さんもその一人だ。
「とても残念な事件だ。誰も発言のせいで標的にされるべきではないからだ。彼は誰とでも何でも話し合える人だった」
「もっと多くの人々が、異なる考えを持つ人々に対して反発することなく、問題を率直に議論することが必要だと思う。そうでなければ、前に進めない」
セレステ・セリンジャー(18)さんは、カーク氏を何年も追いかけてきたという。
「チャーリーは私に大きなインスピレーションを与え、私を神へと導いてくれた。私が自分に自信を持てるようになったのは彼のおかげだ」
14日にアリゾナ州のステート・ファーム・スタジアムで追悼式が予定されている。
妻のエリカさんは12日に力強いメッセージを発し、「夫を暗殺した悪人たちは、自分たちが何をしたのか分かっていない」と語った。
トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏も、その思いに共鳴した。見ず知らずの人たちが近づいてきて、カーク氏に対する哀悼の言葉、称賛の言葉を伝えていったという。
トランプ氏は「サンデー・モーニング・フューチャーズ」で、「真珠湾攻撃の直後の有名な言葉がある-われわれは眠れる巨人を目覚めさせ、恐ろしいほどの決意で満たしたと思う。それはここでも当てはまる」と述べた。
「ここ数日、チャーリーが若者の間にいかに大きなムーブメントを起こしたかについて、みんなが話している。この暗殺によって起こったことは、すべての人に影響を与えたということだ。これは私たちの国への打撃であり、私たちの運動への打撃であり、キリスト教への打撃であり、宗教への打撃であり、自由への打撃であり、私たちの国における善と悪の二分論を際立たせるものであり、彼らは本当に眠れる巨人を目覚めさせてしまった」