トランス選手、短大女子スポーツに依然出場 選手が提訴

(2025年11月5日)

バレーボール選手がネット越しにボールをブロックする手のローアングルショット(練習風景)。ファイル写真提供:Zamrznuti tonovi via Shutterstock。

By Valerie Richardson – The Washington Times – Monday, November 3, 2025

 米国の主要大学では、女子チームにトランスジェンダーの選手を迎え入れることはなくなったが、一部大学で女子スポーツに参加しようとする生物学的男性にはまだ選択肢がある。

 全米大学体育協会(NCAA)と全米大学スポーツ連盟(NAIA)は、全米の2大大学スポーツの権威であり、現在では学生に出生時の性別に基づいた競技を義務付けている。

 この中には、サンタローザ・ジュニア・カレッジも含まれている。サンタローザ・ジュニア・カレッジ(SRJC)は2年制の大学で、生物学的には男性であるにもかかわらず女子バレーボールチームでプレーしているアタッカーの1年生、シメナ・ゴメスさんを巡るトランスジェンダーアスリート騒動に巻き込まれている。

 独立女子スポーツ評議会(ICONS)の共同設立者マーシ・スミス氏はワシントン・タイムズに「大学の女子アスリートは、いまだに女性であることを自認する男性とチームやロッカールームを共有することを強いられている」と語った。

 ゴメスさんのチームメイト3人は、教育省の公民権局にサンタローザについてタイトル9(「性に基づく差別」を禁じた教育改正法第9編)による苦情を申し立てたが、大学はすべての選手がスポーツ統括団体の資格基準を満たしていると主張している。

 サンタローザは間違っていない。この2年制大学は、カリフォルニア州コミュニティーカレッジ体育協会(3C2A)に所属しており、116の加盟校は、一定の条件を満たせば、女性を自認する男性を女子チームに登録することを認めている。

 サンタローザの広報担当サラ・ピュー氏は声明で「SRJCは、すべての学生および職員にとって包括的で協力的な環境を育成している。SRJCはカリフォルニア州コミュニティーカレッジ体育協会(3C2A)の規則を順守している」と主張した。

 3C2Aの規則では、生物学的男性は、大学に自分の性別を申告し、競技前に少なくとも1年間のテストステロン抑制治療を受ければ、女子スポーツに参加することができる。

 しかし、サンタローザのバレーボール選手、ブリエール・ガリさん、グレイシー・ショーさん、マディソン・ショーさんが9月3日に連邦裁に提出した訴状によると、大学入学前に女性として性自認を持ち始めた生物学的男性については、規則はそれほど厳しくないという。

 訴状によると、「学生として入学する前に3C2A資格ガイドラインを順守」、つまり「コミュニティーカレッジに入学する前に女性としての性自認を採用していた」場合は、テストステロン値を確認したり、トランスジェンダーであることを公表したりする必要はない。

 この例外措置が、ゴメスさんがこのプログラムに参加した理由の可能性がある。SRJCに入学する前、ゴメスさんは女性を自認し、選手の母親がコーチを務めているとされるサンタローザのエルシー・アレン高校で女子バレーボールに出場していた。

 ゴメスさんは昨年、レッドシャツ(練習生)1年生としてサンタローザのチームに加わり、練習やワークアウトに励み、2025-26年シーズンより前の試合には出場していない。

 原告は訴状で、サンタローザと3C2Aは、連邦政府から資金援助を受ける教育機関での性差別を禁止するタイトル9に違反して、「何千人もの短大女子選手の身体の安全と平等な競技機会」を脅かしていると主張した。

 例えば、訴状によると、ある女子選手は練習中にゴメスさんが打ったスパイクが頭に当たって脳震盪を起こし、練習と試合を2週間休むことになったという。

 グレイシー・ショーさんも8月の練習中にゴメスさんの強いスパイクが顔に当たったことがあったという。

 FOXニュースで「反応しきれず、ボールが顔に当たった。チームの女子選手のどのボールよりも、ずっと強かった。男性アスリートがいかに生物学的に優位に立っているかが分かる」と語った。

 訴状によると、ゴメスさんは女子ロッカールームへの出入りを許可されているという。着替えるところは目撃されていないが、女子選手が服を脱いでいるところに何度も立ち会っていた。

 コーチとアスレチック・ディレクターと話し合った結果、3人の女子選手はゴメスさんの参加をめぐって8月15日の練習試合をボイコットした。その後、3人は大学側が州法と3C2Aの方針に従っていると告げられた。

 ゴメスさんだけではないようだ。サンタローザのマット・マルコビッチ・アスレチックディレクターは6月23日の会議で、同大学と大会内の女子スポーツに参加している他の生物学的男性を知っていることを明らかにした。

 マルコビッチ氏は、女子水泳チームを含むSRJCの他の女子バレーボールチームにも男子選手がおり、3C2Aの他の女子チームにも男子選手がいることを説明した。

 マディソン・ショーさんによると、バレーボール選手のほとんどはゴメスさんをチームに入れることを支持しているという。

 ショーさんはFOXニュースで「私たちのチームの大多数は、残念ながら私たちのような見方をしていない。彼らは男性アスリートがチームにいることを支持しており、私たちはこの問題に関してはかなり少数派のようだ」と語った。「彼らは問題視していないし、もし問題視していたとしても、思っていることを口にしたら、他の人からどう思われるかを恐れている」。

 1100校以上の大学を統括するNCAAと250校の大学を統括するNAIAが最近ルールを変更したことから、ほとんどの4年制大学では性自認に基づく選手の出場は認められなくなった。

 さらに、トランプ大統領が2月5日に発表した大統領令は、女子スポーツに生物学的男性を認める学校から連邦政府の資金援助を引き揚げるとしている。

 しかし、これまでのところ、短大当局はこれに追随していない。全米短期大学体育協会(NJCAA)は、500以上の加盟校を擁する最大のスポーツ団体だが、各大学の管轄区域での法的問題については、各大学に委ねられている。

 NJCAAの2025-26年版規約ハンドブックは、「トランスジェンダー指針:加盟校が、地方法、州法、連邦法に従って学生アスリートの参加を許可することは、NJCAA細則違反ではない」としている。

 太平洋岸北西部の37のコミュニティーカレッジを統括するノースウェスト・アスレチック・カンファレンスは、2025-26年規約ハンドブックによると、「1暦年間のテストステロン抑制治療の記録」の後、女性であることを証明した生物学的男性が女子スポーツに出場することを認めている。

 シンクタンク「ムーブメント・アドバンスメント・プロジェクト」によると、29の州で性自認に基づくアスリートの女子スポーツへの出場を禁止する法律または政策が可決されているが、21の州とワシントンでは、トランスジェンダー選手の学校スポーツへの出場が引き続き認められている。

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