「トランプ・スタジアム」? 命名巡りNFLコマンダーズファン真っ二つ

(2025年11月11日)

2025年11月9日(日)、メリーランド州ランドオーバーのノースウェスト・スタジアムで開催された、ワシントン・コマンダーズとデトロイト・ライオンズのNFLフットボールの試合を観戦したドナルド・トランプ大統領(中央)が、ピート・ヘグセス国防長官(左)とともに観衆に挨拶している。(AP Photo/Jacquelyn Martin)

By Liam Griffin – The Washington Times – Sunday, November 9, 2025

 メリーランド州ランドーバーで9日に行われたデトロイト・ライオンズ対ワシントン・コマンダーズ戦を観戦に訪れたトランプ大統領への反応は歓迎と反発の真っ二つに割れた。この直前の報道でトランプ氏は、ワシントンのナショナル・フットボールリーグ(NFL)新スタジアムに自身の名前を冠することを望んでいると伝えられていた。

 連邦政府閉鎖が続く中、共和党のトランプ氏はスタンドのファンから冷ややかな反応を受けた。ノースウェストスタジアムの満員の観客は、前半終了間際にビデオボードに映し出されたトランプ氏に対し、歓声とブーイングが入り混じる反応を示したが、全体的には野次が拍手を上回った。

 第1クォーター中にスタジアム上空を大統領専用機エアフォースワンが飛行したが、これについても、同様に賛否が分かれた。

 フィールドでは、ライオンズのワイドレシーバー、アモンラ・セントブラウンがタッチダウンを決めた後、トランプ氏を指さし、同氏の代名詞とも言えるダンスを真似した。

 コマンダーズは、軍を称える週末の「サリュート・トゥ・サービス」行事の一環として、2期目のトランプ氏を迎えた。NFLがハーフタイムにフィールドで戦没軍人を追悼する中、スタンドのファンは最高司令官のトランプ氏に向けて中指を立てたり親指を下に向けたりした。

 トランプ氏はその後、オーナーズスイートから、エンドゾーンで右手を挙げて国家への忠誠を誓った数十人の新兵たちに「兵役宣誓」を行った。

 新兵らに「おめでとう」と祝福の言葉を送った。

 しかし、トランプ氏は、ワシントンのNFLチームへの関心は、それだけにとどまるわけではない。ホワイトハウス関係者が匿名でスポーツ専門局ESPNに語ったところによると、トランプ陣営とコマンダーズのオーナーグループの一員が、スタジアムの名称に関するトランプ氏の意向について「裏ルートでの連絡」を取っている。

 複数の報道によると、トランプ氏とコマンダーズのオーナー、ジョシュ・ハリス氏は、9日の試合中にその可能性について話し合ったという。

 2030年に完成予定のコマンダーズの屋根付きアリーナに「ドナルド・トランプ・スタジアム」という名称を付ける案を巡っては賛否が分かれることが予想される。

 カロリン・レビット大統領報道官は、複数の報道機関に電子メールで送った声明でスタジアムの命名について、「新しいスタジアムの再建を実現したのはトランプ大統領であり、それは素晴らしいことだ」と述べた。

 コマンダーズは、この声明についてコメントを控えた。複数の報道によると、チームは、スタジアムをトランプ氏にちなんで命名するよう正式な要請を受けていないという。

 コマンダーズをワシントンに戻すために、トランプ氏がどのような役割を果たしたかは不明だ。

 スタジアムは、ワシントン・レッドスキンズが1961年から1996年まで本拠地とした旧RFKスタジアム跡地に建設中だ。2024年に可決され当時のジョー・バイデン大統領が署名した法律により、ワシントンはこのウォーターフロントの用地を99年間賃借する権利を得た。

 ワシントン市議会とコマンダーズは8月、スタジアム建設に向けた37億ドルの契約に合意している。チームは来年着工を予定している。現在も旧RFKスタジアムの解体作業が進められており、ここを拠点としていたメジャーリーグ・サッカー(MLS)のDCユナイテッドが2017年に移転して以来、荒れ果てていた。

 だが、コマンダーズが単独でスタジアムをトランプ氏にちなんだ名称を付ける権限はない。市当局と球団が署名した基本合意書には、名称決定に際し地方政府と国立公園局が意見を述べる権利があると明記されている。

 コマンダーズ関係者は以前、新本拠地の名称を、旧スタジアムと同じくロバート・フランシス・ケネディ(RFK)にちなんだものにする計画だと述べていた。チームは新スタジアムの命名権を巡って交渉する可能性もあるとしている。

 トランプ氏は2期目を迎えて1年足らずのこの間、コマンダーズとNFLに注目してきた。5月にはNFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏、ミュリエル・バウザー市長、コマンダーズオーナーのジョシュ・ハリス氏との共同記者会見で、2027年NFLドラフトをワシントンのナショナルモールで開催すると発表した。

 トランプ氏は当時、2027年ドラフトについて「素晴らしいものになるだろう。おそらく誰も再現できないものになるはずだ」と語っていた

 しかしトランプ氏は7月、チーム名を巡って市当局とのコマンダーズの新スタジアム計画をつぶすと警告していた。トランプ氏はコマンダーズとクリーブランド・ガーディアンズに対し、旧チーム名への復帰を要求。ワシントンは2020年までレッドスキンズとして活動し、MLBのクリーブランドは2021年に「インディアンズ」の名称を廃止している。

 トランプ氏はこの夏SNSに「ワシントン『何とか』は即刻、ワシントン・レッドスキンズ・フットボールチームに名称を戻すべきだ。強く希望する…。オーナーたち、早くやれ!!!」と書き込んだ。

 コマンダーズは名称変更の計画を発表しておらず、9月にワシントン議会とのスタジアム計画を最終決定している。

2023年3月21日、ボストンにて、ChatGPTの出力画面が表示されたコンピュータ画面の前に置かれた携帯電話に、OpenAIのロゴが表示されている。(AP通信/マイケル・ドワイヤー撮影、資料写真)

米調査、国民の大半がAIを利用する一方で不信感も

(2026年08月20日)
2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

民主党、トランスジェンダー政策の復活へ新戦略

(2026年08月17日)
州選出の上院少数党院内総務チャック・シューマー議員(民主党)が、2026年7月21日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた定例政策昼食会後、記者団に語った。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

シューマー氏、上院多数派院内総務の奪還へ左派の取り込みが不可欠

(2026年08月13日)
引退したバスケットボール選手のロイス・ホワイト氏

元NBA選手がトランス公表 女子リーグ参戦か

(2026年08月12日)
2026年2月26日木曜日、ニューヨーク州チャパクアにて、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する議会調査の一環として米下院議員の前で証言した後、ヒラリー・クリントン元国務長官がチャパクア舞台芸術センターの外を歩いている。(AP通信/岩村由紀撮影)

ヒラリー氏、急進左派に主流派との和解呼び掛け

(2026年08月11日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

子供のオンライン安全法案が前進 IT大手に保護義務

(2026年08月09日)
教会と尖塔(AP通信)

「聖ゴーストライター」AI活用広がる教会 説教作成に利用も

(2026年08月04日)
2020年1月8日、サンフランシスコにあるジェームズ・R・ブラウニング連邦裁判所ビル(第9巡回区連邦控訴裁判所の庁舎)が写っている。(AP通信/ジェフ・チウ撮影)

性は2つだけはトランスジェンダーへの「敵意ある表現」 職員解雇を控訴裁が支持

(2026年08月03日)
2024年3月26日、ニューヨークで、歩行者がナスダックビルの前を通り過ぎる中、スクリーンにはトランプ・メディア&テクノロジー・グループの株価が表示されている。ソーシャルネットワーキングサイト「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア&テクノロジー・グループは、5月3日金曜日、連邦規制当局から「大規模な詐欺」で告発された監査役のBF・ボーガーズ氏を解雇した。(AP通信/フランク・フランクリン2世撮影)

トランプ・メディア、大統領のSNS投稿閲覧に有料サービス 月額1600万円

(2026年08月02日)
暗い部屋のベッドでスマートフォンを使っている若い男性。ファイル写真提供:Gap_Abstracture(Shutterstock経由)

Z世代で「ベッドにこもる生活」拡大 専門家が孤独のリスク指摘

(2026年08月01日)
→その他のニュース