ギャラガー議員、中国の違法「警察署」に警鐘
By Joseph Clark – The Washington Times – Saturday, February 25, 2023
下院中国特別委員会のマイク・ギャラガー委員長(共和、ウィスコンシン州)は、中国共産党が米国内を含む世界中の中国系住民に対して、マフィアのような弾圧を広く行っていると警告した。
ギャラガー氏は、最近、連邦捜査局(FBI)の家宅捜索を受けたニューヨークのチャイナタウンにある中国共産党の違法「警察署」の前で、中国政府は世界中で、党に逆らう者に対して嫌がらせや監視を行っていると述べた。
「何十人もの中国の反体制派や人権活動家と話をした。中国共産党の工作員から少なくとも低レベルのデジタルハラスメントを経験していない人はほぼいない」
「どうして、米国でこんなことが起こるのを許してしまったのだろう。それは、私たちが目をつぶっていたからだと思っている」
人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ」は昨年、中国共産党が世界中の都市に100以上の無許可「警察署」を設置し、国外の反体制者への嫌がらせや監視に使っていることを暴露した。
この団体は、中国が海外の「警察署」に配置した工作員を使って、反体制者に帰国を強要していると主張した。
中国は国外で「警察署」を運営していることを否定している。
米司法省は昨年10月、中国が「キツネ狩り」として知られる国際的な送還活動の一環として、米居住者に中国への帰国を強要した疑いで、中国の治安・情報機関員を含む13人を逮捕・起訴した。
これは、ニューヨーク州東部地区とニュージャージー州地区の連邦検事が起こした三つの個別の事件の一部だ。
ギャラガー氏は25日、中国共産党が世界中でマフィアのような影響力を行使し、反体制派を説得するために「腕力と脅し」を使っていると非難した。
「しかし、一つだけ重要な違いがある。マフィアと違い、中国共産党はその強権的な威嚇戦術を支える、より強力な武器を持っている。先端技術、武器、人工知能だ」
「議会は、FBIがこの脅威に対処するための訓練と資源を確保できるようにする必要がある。ワシントンのFBI本部だけでなく、全米各地の支局もだ」
ギャラガー氏は、委員会に出席し、この脅威にどのように対処するつもりなのかを説明するようFBIに要請したと述べた。
共和党が主導する下院は先月、特別委員会を設置し、中国の世界的影響力に対する超党派の懸念が議会で高まる中、中国がもたらす軍事、経済、技術上の脅威を幅広く評価することにしている。
同委は、28日に「米国に対する中国共産党の脅威」と題する最初の公聴会を開催する予定だ。