コロナ大感染で増えた礼拝参加者より多くの人が直接礼拝に行かなくなった-ピュー研究所
By Mark A. Kellner – The Washington Times – Tuesday, March 28, 2023
世論の動向などを調査するシンクタンク、ピュー研究所の最新発表によれば、コロナ大感染以降、教会での礼拝参加が少なくなった、と回答した米国人が多かった。
ピュー研究所が2019年から昨年までに実施した四つの調査データを分析したところ、回答者の87パーセントは礼拝への出席頻度に変化がなかった。
火曜日に公表された報告書によると、習慣が変わった、と回答した人の中で、8パーセントの人は礼拝参加が減つたと報告し、4%は以前より頻繁に礼拝に行っていると回答した。
2022年11月の調査では、米国人の20パーセントが毎週の対面礼拝の出席が少なくなり、7パーセントの人は前より頻繁に出席している、と答えた。一方、15パーセントの人は礼拝にオンラインで参加することが増えたと答え、5パーセントの人はオンラインやテレビでの礼拝視聴の頻度が低くなったと回答していた。
2019年から2022年の間に、月に1回以上礼拝に「基本的に出席する」米国の成人の割合は、33パーセントから30パーセントと、わずかに減少した。
同研究所によると、白人の福音派信者は大感染中からその後にかけて、直接礼拝に出席する割合が最も高かった。直接の礼拝出席を報告した人の割合は、2020年7月に30%を記録し、その後、これを下回ることはなかった。2022年11月の調査では、白人福音派の52%が直接礼拝に出席していると述べた。
黒人の福音派信者の直接礼拝の出席率は、2020年7月の14%から、2022年11月調査での41%まで変化した。ピュー研究所は、黒人アメリカ人の「コロナ感染による入院・死亡率が不釣り合いに高かったことが、礼拝出席者数の減少を促した可能性がある」と報告した。
同研究所によると、ユダヤ人の直接礼拝の出席は、2020年7月の10%から2022年11月の38%まで変化した。同じ期間のオンライン/テレビによるユダヤ人の礼拝者は、16%から18%の間で推移した。2021年9月と2022年3月の2つの調査では、データ評価できるユダヤ人回答者数が不十分だった、と同研究所は報告している。
一方、カトリック信者の出席率は、2020年7月の13%から昨年11月の33%までの範囲だった。ストリーミング/放送サービスの視聴者は、2020年7月の33%から2022年11月の20%まで変化した。
なお2022年11月の調査には11,377人が回答し、上下1.5%ポイントのサンプリング誤差が見込まれる。