米国人の44%が「聖書がなければ国は悪化」と回答
By Mark A. Kellner – The Washington Times – Monday, April 17, 2023
米国聖書協会は「2023年聖書の現状」調査の第1弾として、米国人の約44%が「聖書がなければ国は悪くなる」と答えたと報告した。
聖書が社会からなくなっても、国は「ほとんど変わらない」と回答したのは41%、聖書が国から排除されれば米国は良くなると答えたのは14%だった。
聖書を読む米国人は、2023年は39%に下落。パンデミック時代の最高値である21年調査の50%から急降下した。現在、教会の礼拝とは別に週1回以上聖書を読んでいる米国の成人は24%だ。
聖書を読む理由を尋ねると、積極的な読者の47%が「神との距離が縮まるから」と回答したという。
これら数字は、全米世論調査センター(NORC)が、フィラデルフィアに拠点を置く米国聖書協会のために毎年1月に実施している年次米国人調査の一部である。
調査結果によると、聖書を読む女性は41%で男性(36%)より多く、黒人(57%)と高齢者(48%)が最も聖書を読み親しむ傾向がある。アジア系(27%)、白人(35%)、Z世代(35%)は、聖書を読む傾向が最も低い。
聖書に最も親しんでいるのは、福音派(70%)と歴史的黒人教会(68%)の信徒で、カトリック教徒は37%と調査では最も低い数字だった。
約1000万人の米国人が、聖書を積極的に読んでいなくても聖書のメッセージに対して「好意を持つ」と答えている。このグループは、聖書のメッセージを探求する、推定7600万人の米国人の中でも「浮遊中間層」と呼ばれる集団に入る。
米国聖書協会は、2023年12月まで毎月調査結果を発表するとしており、この調査により聖書を日常的に読む人は他の米国人よりも高い希望を抱いていることが明らかになったとしている。
調査は、複数の大学の研究者による調査から得られた「不屈の希望指標」と呼ばれるランキングを使用しており、聖書を読んでいる人の希望スコアは4.1であるのに対し、聖書を読まない人は3.7だった。
報告書は「聖書に親しんでいる」グループについて、「これほど高いスコアを出した層は他にない」と指摘。「聖書を日常的に読み、その教えに従って生き、考える人は、困難な時にも自らを支えてくれるものを見つけているようだ」
調査を行った団体の関係者は、聖書との関わりの度合いは警鐘を鳴らすべきものだと述べた。
「今年の調査は、米国で聖職に就く人々に緊急メッセージを発している。聖書利用者の数が急激な減少を続けなかったことは救いだが、拡大する浮遊中間層(聖書のメッセージには好意的だが、聖書の真理を積極的に読み、実践しない人々)を霊的に引き込むのを助けることが依然として急務だ」。米国聖書協会でチーフミニストリーインサイト・イノベーションオフィサーを務めるジョン・ファークハー・プレイク氏はこう語った。
シカゴ大学を拠点とする独立系社会調査機関であるNORCは、アメリスピークという調査パネルを用いて聖書の現状調査の回答者を抽出した。
米国聖書協会によると、データは全米50州と首都ワシントンに住む米国の成人2761人へのオンラインインタビューから得たもので、誤差は2.59%。