対話型AIに人種的偏見か 白人画像の表示を拒否
By Staff – The Washington Times – Monday, February 26, 2024
グーグルのAI(人工知能)が、歴史に関して不正確な情報を表示し、白人の画像の表示を拒否したことを受けて同社が謝罪したことで、大手IT企業の他のAIでも人種的偏見がプログラムされているのではないかという懸念が高まっている。
グーグルが開発した対話型AI「ジェミニ」は、人間のようなやり取りを生成する能力を持つことで知られている。しかし、こうしたやり取りは、質問の文脈、使用言語、AIを教えるために採用されたトレーニング素材によって異なる可能性がある。
この問題は、FOXニュース・デジタルが行ったテストで明るみに出た。グーグルのジェミニ、オープンAIのチャットGPT、マイクロソフトのコパイロット、メタAIなど、さまざまなAIチャットボットが画像や文章を生成しようとした際に、その能力に一貫性がないことが明らかになったからだ。
ジェミニは、白人の画像を表示するよう求められると、その要求を拒否し、「有害なステレオタイプを補強する」可能性があると答えた。さらに、なぜそのような表示が有害なのかを説明するよう求めるとジェミニは、人々を単一の人種的特徴でひとくくりにすることになるとか、疎外されたコミュニティーに対する差別や敵意を正当化するために人種的一般化が歴史的に利用されてきたなど、さまざまな理由を列挙した。
一方、メタAIの対話型AIは、画像を生成することはできないとしているにもかかわらず、白人以外の人種の画像は生成するという矛盾を示した。逆に、コパイロットとチャットGPTは、要求されたすべての人種グループの画像を生成することに問題はないようだった。
コパイロットとチャットGPTは、「白人、黒人、アジア人、ヒスパニック系の人々の業績を詳しく説明するという質問に正しく答えることができた」とFOXは報告している。