共和党員である場合だけ犯罪
By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, March 13, 2024
ロバート・ハー元特別検察官は12日、バイデン大統領の疑いを晴らすことを拒否した。下院司法委員会の民主党議員たちは、機密文書の不適切な取り扱いについて大統領を起訴しないという決定を、法的に無罪放免であると解釈しようと必死だったが、それは無駄であった。
「私の報告書には無罪放免という言葉は出てこないし、それは私の結論でもない」とハー氏は反論した。
ジョー・バイデン氏は上院議員時代から、機密資料を職場から持ち出し、安全でない様々な場所に無造作に保管する習慣があった。それには自宅のガレージや地下室、自宅オフィス、またバイデン研究所、ペン・バイデン・センター、デラウェア大学が含まれる。
バイデン氏は、機密取り扱い資格を持たないゴーストライターに資料の一部を渡したため、自分がその資料を持っていることを認識していた。そうすることで、バイデン氏は故意に国家安全保障を危険にさらすリスクを冒した。
バイデン氏は副大統領を退任する際、政治家としての遺産を残すのに役立つと考え、800万㌦の回顧録の出版契約を結んだ。バイデン氏は、副大統領時代にとったメモを含む文書を、重要な出来事を回想するために使用した。彼はそれを個人的な所有物とみなしていた。
「これは800万㌦だけでなく、彼のプライドによるものだ」と共和党のジム・ジョーダン下院議員(オハイオ州選出)は述べた。「プライドとカネがバイデン氏が規則を破った理由だ。これは古典的な動機だ。プライドとカネ。あなたはこれに同意しますか、ミスター・ハー?」
ハー氏は同委員長であるジョーダン氏の発言を肯定し、「報告書にはそのような文言があり、我々はそのような評価を裏付ける証拠を確認した」と述べた。
ゴーストライターはまた、自分が良からぬことをしていることも知っていた。彼は調査が進行中であることを知るとすぐに、バイデン氏との機密文書に関する会話の証拠を隠滅しようとした。
にもかかわらず、良く知られているように、バイデン氏が協力的であったため、ハー氏は起訴を断念した。そして、昨年10月に行われたこの件に関する5時間に及ぶ任意のインタビューで、バイデン氏には善意が見られたが、忘れっぽかった。
「私が考慮したことのひとつは、仮に裁判が開かれるとして、バイデン大統領が証言することを選択した場合、陪審員に対してどのように語るかということだ」と特別検察官は説明した。
バイデン氏が混乱しているふりをしたのか、息子のボーがいつ亡くなったのか、いつ副大統領を務めたのか、といった詳細を本当に覚えていないのかは定かではない。大統領再選を目指す人物としては、どちらも好ましいことではない。
ハー氏の推論には根拠がある。同氏は12日にはっきりとは言わなかったが、ワシントンの陪審員がバイデン氏を有罪にすることはあり得ない。ましてや、副大統領の書類を誤って扱ったことに関する軽微な罪などではだ。
司法省はどちらかを選ぶべきだ。トランプ氏もバイデン氏も同等の行為の結果に対して責任を問われるべきか、あるいはどちらも起訴されるべきではない。
残念なことに、メリック・ガーランド司法長官は党派的で無節操な道を選び、われわれの立憲共和制に永続的な不利益をもたらした。