トランス選手の女子競技出場停止を求める訴え 連邦判事が却下

(2025年3月7日)

2023年11月28日、フロリダ州ココナッツクリークのモナーク高校の生徒たちが、女子バレーボールチームでプレーするトランスジェンダーの生徒を支援するため、校舎を出ていく。トランスジェンダーの生徒の権利を保護する新しい連邦規則が、トランスジェンダーの選手が学校チームで競技することを許可することを義務づけるとして、共和党の各州から訴訟を起こされている。(Joe Cavaretta/South Florida Sun-Sentinel via AP)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, March 5, 2025

 連邦判事は、ペンシルベニア州で、男性として生まれた選手の女子スポーツへの出場停止処分を拒否し、クロスカントリー大会でトランスジェンダーの生徒に次いで2位となった10代の少女の要求を退けた。

 オバマ大統領が任命したウェンディ・ビートルストーン連邦地裁判事は4日、フィラデルフィア郊外にあるプリマス・ホワイトマーシュ高校3年生の18歳、ルース・アレン選手の女子スポーツへの参加を一時的に禁止する要求を、訴訟の結果が出るまで拒否する判断を下した。

 ホリー・マガレンゴさんが娘に代わって1月20日に訴状を提出した。娘はクアカータウン・コミュニティー高校の生徒で「A.M.」と記載され、9月11日の大会でアレンさんに次いで2位になっていた。

 ある時、A.M.さんはアレンさんに言った。「あなたは女の子とレースをすべきではない」。これを受けてプリマス・ホワイトマーシュ高のクロスカントリーのコーチングスタッフがクアカータウン高のスタッフに苦情を言ったと訴訟には記載されている。

 この訴訟は、コロニアル学区、クアカータウン・コミュニティー学区、ペンシルベニア学校対抗競技協会(PIAA)を相手取って起こされた。判事は4日、教育省を原告から外すことに同意した。

 準備書面で学区側は、A.M.さんが「回復不能な損害」を証明できなかったと主張し、「A.M.選手が奨学金を失った、L.A.(アレンさん)選手の参加がなければ奨学金を受ける資格を得ていた、現実的または直接的な損害があったという主張に根拠はない」と述べた。

 学区側は「一方、原告の申し立てを認めると、L.A.を含め、性自認に従ってスポーツに参加する学生に大きな損害が生じる可能性が高い」とペンシルベニア州東部地区連邦地方裁判所に提出した回答書で述べている。

 トランプ大統領は2月5日、連邦政府から資金援助を受けている学校に対し、生物学的男性を女子スポーツに出場させることを禁じる大統領令を出したが、プリマス・ホワイトマーシュはアレンさんの女子スポーツでのレースを許可し続けている。

 先週末、アレンさんはプリマス・ホワイトマーシュの代表としてペンシルベニア陸上コーチ協会インドア州選手権に出場し、女子200メートル走で20人中17位に入賞した。

 プリマス・ホワイトマーシュ校のジェイソン・バカニ校長は、係争中の訴訟については議論しないが、性自認に基づく差別を禁止する連邦法と州法は順守し続けていると述べた。

 バカニ校長は電子メールで「2019年以来、当学区は性差のある生徒やトランスジェンダーの生徒に対する教育委員会の方針に従っている。私たちは、性的指向、性自認、性的特性に基づく差別を禁止するペンシルベニア州人間関係法を含む、性差別に関する連邦法および州法の禁止事項を順守し続けている。当学区は、すべての生徒が帰属意識を持てる文化の育成に積極的に取り組んでいる」と訴えた。

 PIAAは先月、大統領令を受け、2019年のトランスジェンダー適用方針を更新した。「ジェンダー」を「セックス」に置き換えたが、生徒の性別の決定は学校に委ねられた。以前の方針では、生徒の「ジェンダー」を決定するのは校長であった。

 新方針は「生徒の性別に疑問がある場合、または不確かな場合、生徒の性別に関する学校の決定にPIAAが従う。2025年2月5日付の大統領令14201号『女性スポーツから男性を排除する』に従い、学校は同大統領令の順守に関して学校の弁護士と協議することが求められる」としている。

 少なくともペンシルベニア州の学区の一つであるフィラデルフィア学区は、トランプ氏の大統領令に反し、生徒の性自認に基づく競技を許可し続けると述べている。

 女性アスリートでつくる権利擁護団体「女性スポーツ独立評議会(ICONS)」は2日の大会後、「どのようなレースでも、男子の選手が女子にふさわしいポジションを奪うことを認めることは、その競技場にいるすべての女子に、あなたは重要ではないという明確なメッセージを送ることになる」と述べた。

 「大統領令を無視する議員、PIAAの理事、校長、運動部長は、女子生徒の期待を裏切っているだけでなく、もし政権がタイトル9(性に基づく差別を禁じた教育改正法第9編)を守らない州への資金援助を打ち切るという約束を実行に移せば、連邦政府からの教育資金数百万ドルを失う可能性がある」

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