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ギングリッチ氏、核戦争リスク「少しずつ高まる」

(2024年6月7日)
 前下院議長のニュート・ギングリッチ氏は4日、核戦争の可能性は「毎年少しずつ上がっている」と述べ、現在世界中で多くの紛争が起きていること、多くの国がこの世界で最も殺傷力の高い兵器を保有していることが相まって、世界はかつてないほど危険になっていると警告した。
 ギングリッチ氏は、ワシントン・タイムズ財団主催の月例フォーラム「ワシントン・ブリーフ」で講演し、ロシアのウクライナ侵攻は、核兵器が登場する可能性のあるいくつかの戦域の一つだと述べた。ロシア軍がウクライナ東部で地歩を固めているため、少なくとも短期的にはその可能性は低いと思われるが、ロシアのプーチン大統領は、敗北がほぼ確実となった場合、核使用のような極端な手段に出る可能性があると述べた。 →続き

中国ハッカー、有事に重要インフラを破壊 NSA長官が警告

(2024年6月6日)
 米国家安全保障局(NSA)のティモシー・ホー局長(空軍大将)は、中国のサイバー工作員が、コンピューターネットワークに侵入し、有事に米国の重要インフラを制御し、米国社会を混乱させようとしていると警告した。
 米サイバー軍司令官でもあるホー氏によると、中国のハッカーはサイバーツールを事前に配置しており、このような方法は情報収集という点では価値がないため軍事的にあまりとられることはなく、つまり、中国軍が将来大規模な破壊工作を行うための地ならしをしていることを示唆している。 →続き

ハーバード大、雇用時の「多様性宣言」を廃止

(2024年6月4日)
 ハーバード大学人文科学部(FAS)は、採用時の多様性宣言を廃止すると発表した。宣言は、テニュアトラック(終身在職)志願者に提出を義務付けていたが、イデオロギーを基に忠誠を誓わせるものとして批判されていた。
 学生新聞ハーバード・クリムゾンによると、学部教授問題・企画局のニーナ・ジプサー局長は3日、電子メールで、「多くの教員」がこの声明は「非常に偏狭」だと感じているとの指摘を受けて廃止の決定が下されたことを明らかにした。 →続き

トランプ氏のリバタリアンへの働き掛け

(2024年6月2日)
 ドナルド・トランプ前大統領は、自分が信じるもののために立ち上がることを恐れない。2020年の選挙で16%しか得票できなかったニューヨーク・サウスブロンクスのような場所であっても、大規模な集会を開く。
 トランプ氏は25日、リバタリアン党大会の出席者を取り込むため、これまでで最も敵対的な場所であるワシントン・ヒルトンに乗り込んだ。同氏の発言は、プロの政治家にありがちな平凡なものではなかった。 →続き

米情報機関、経済に通じたスパイ確保が急務

(2024年6月1日)
 米国の現・元職の情報機関当局者らによると、米情報機関には、外国による窃取、圧力、競争から国民の経済的安全を守るために必要なビジネスの知識が欠けている。
 当局者らは、情報機関が民間部門での技術面での予期せぬ出来事や、国家安全保障への脅威を察知する能力を備えていないとみている。民間部門では、中国のような敵対勢力が米国の技術革新を弱体化させ、技術を盗み出そうとしている。 →続き

台湾緊迫、中国トップはどう決断? AIで予測可能か

(2024年5月31日)
 中国共産党政権による台湾侵攻への懸念が米国で高まる中、スタンフォード大学の研究者らは、中国の戦時の動きを予測する人工知能(AI)モデルの構築を試みている。
 中国でも米国でも、技術者らはAIを使って、中国の習近平国家主席の考え方や意図を探ろうとしている。米国がAIを使って、共産党政権がどのように競合を戦争へとエスカレートさせうるかを解明しようとする一方で、中国はAIが「毛沢東語録」を21世紀用にアップデートしてくれることを期待している。 →続き

全米で先住民のチーム名・ロゴ復活の動き

(2024年5月29日)
 ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のワシントン・コマンダースのヘッドコーチ、ダン・クイン氏が、2枚の羽根のイラストが描かれたTシャツを着て練習を行ったことが、ソーシャルメディアで憶測を呼んだ。旧チーム名「レッドスキンズ」復活をほのめかしているのではないかということだ。
 チームは2020年、近年の多くの大学や高校と同様、活動家やパートナー企業からの圧力を受けて、チーム名のレッドスキンズとアメリカ先住民に関連するあらゆる図像を廃止した。 →続き