国際


キューバで続く宗教弾圧

(2022年8月7日)
 カリブ海のキューバ共産政権が最近、反体制派のプロテスタント聖職者を追放した。これは、キューバで大規模な宗教弾圧が依然、行われていることを示している。米国際宗教自由委員会(USCIRF)の専門家らが今週、明らかにした。
 キューバで抗議デモが実施されることはあまりなく、昨年発生したデモは政府によって鎮圧された。それから1年がたち、聖職者の追放が、米キューバ関係の改善を主張する人々にとって新たな障害となっている。バイデン米大統領は、就任時、オバマ政権下で開始されていた相互交流を受けて、外交関係復活への希望を表明していた。しかし、トランプ前大統領の下で施行されたキューバとの関係を制限する措置の多くは、バイデン政権になっても手付かずの→続き

中国 偽サイトで反米情報拡散、PR会社がコンテンツ捏造

(2022年8月6日)
 中国政府がPR会社を利用して、偽のニュースサイトを設けるなど、親中情報操作を行っていることを米情報セキュリティー企業のマンディアントが明らかにした。見つかった偽サイトの数は72に及ぶ。11の言語で北米、欧州、中東、アジア向けに米国に否定的な偽情報、親中プロパガンダを発信している。
 実行しているのはPR会社、上海海訊社科技で、マンディアントは、「捏造(ねつぞう)したコンテンツを使って、中国人実業家、郭文貴氏、習近平国家主席やウイグル族への弾圧の研究で知られるドイツ人人類学者、エイドリアン・ゼンツ氏ら中国政府を批判してきた人物の信頼を損ねるための活動が行われている」と指摘した。 →続き

米中間の緊張が高まる中、ペロシ氏が台湾に到着

(2022年8月6日)
 ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)は2日、中国からの警告にもかかわらず、台湾入りし、数週間前から予想されていた台湾訪問をめぐる憶測に終止符を打った。
 ペロシ氏は、他の5人の下院民主党議員と共にアジアをめぐる代表団を率いており、現地時間の午後11時前に台北に到着した。 →続き

安倍殺害事件で非難されるべきは反カルト集団だ、統一教会ではない

(2022年8月2日)
 1901年、一人の無政府主義者がアメリカ合衆国大統領ウィリアム・マッキンリーを暗殺した。この犯行の副産物として、その後の数十年間、無政府主義の団体が犯罪視され、その中には暴力反対のグループもあった。1927年になっても、無政府主義者のサッコとヴァンゼッティは犯してもいない罪を着せられ処刑された。この事件については、1971年にジョーン・バエズの唄”Here’s to You”(邦題「勝利の讃歌」)のおかげで、私の同世代は記憶しているだろう。
 一人の無政府主義者が政治家を殺害したので、すべての無政府主義者が取り締まられるというのは、不当なことだが、あり得ないことではない。だが、こんなシナリオはどうだろうか。「無政府主義の敵」を自任する右翼過激派の一人が大統領→続き

ロシア、宇宙・ガス・食料で西側に圧力

(2022年8月1日)
 ウクライナ侵攻から5カ月余り、ロシアは新たな取り組みとして、宇宙、世界のエネルギー市場への影響力を行使し、西側を分断させ、ウクライナを支援する米欧を罰しようとしている。
 ロシア当局者らは26日、2024年に国際宇宙ステーションから撤退することを表明した。これによって数十年にわたる米国とその同盟国との協力が断たれ、ステーションの今後の運用が懸念されている。 →続き

北朝鮮、ロシアと関係強化か-ウクライナ東部親露派の独立承認

(2022年7月27日)
 北朝鮮は今月中旬、ウクライナ東部ドンバス地方の親ロシア派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を独立国家として承認した。両自治州を承認したのは北朝鮮、シリアの2カ国だけで、国際的な影響はあまりないとみられているものの、これを受けて、北朝鮮、ロシア両国がいっそう関係を深めるのではないかと懸念されている。
 承認は、制裁下の北朝鮮にとって政治的、経済的に大きな意味を持つ可能性がある。ウクライナ侵攻で破壊されたドンバス地方のインフラ再建で北朝鮮労働者が受け入れられる可能性があるからだ。制裁で疲弊する経済を支える絶好のチャンスであり、西側諸国の裏をかくという政治的な意味合いもある。 →続き

米、ウクライナに兵器4億ドルを供与へ

(2022年7月14日)
 米国は、4カ月に及ぶロシア軍との戦いで使用する武器と弾薬をウクライナに送るため、再び自国の軍需品に手を付けようとしている。バイデン大統領は8日、ウクライナ東部ドンバス地域での激戦で新たに攻勢をかけているロシアに対抗するため、最大4億ドルの追加軍事装備の輸送を承認した。
 今回の提供に含まれるのは、M142高機動ロケット砲システム(HIMARS)4基と精密誘導155mm砲弾1000発で、国防当局高官は、ウクライナの部隊が大量の砲弾を消費せずに特定のターゲットを攻撃できるようになると述べた。 →続き