国際


ギングリッチ氏、核戦争リスク「少しずつ高まる」

(2024年6月7日)
 前下院議長のニュート・ギングリッチ氏は4日、核戦争の可能性は「毎年少しずつ上がっている」と述べ、現在世界中で多くの紛争が起きていること、多くの国がこの世界で最も殺傷力の高い兵器を保有していることが相まって、世界はかつてないほど危険になっていると警告した。
 ギングリッチ氏は、ワシントン・タイムズ財団主催の月例フォーラム「ワシントン・ブリーフ」で講演し、ロシアのウクライナ侵攻は、核兵器が登場する可能性のあるいくつかの戦域の一つだと述べた。ロシア軍がウクライナ東部で地歩を固めているため、少なくとも短期的にはその可能性は低いと思われるが、ロシアのプーチン大統領は、敗北がほぼ確実となった場合、核使用のような極端な手段に出る可能性があると述べた。 →続き

ローマ教皇 すべての人間は「根本的に善」

(2024年5月26日)
 フランシスコ・ローマ教皇は20日放送のCBSのインタビューで、地球上のすべての人間は「根本的に善」であると宣言した。これはカトリックの教えに沿ったものだが、他の教会をいら立たせることは確実だ。
 87歳の教皇は、CBSニュースのアンカー、ノラ・オドネル氏とのインタビューで「人は生きたい。人は前進する。人は根本的に善である」と語った。20日に完全版が放送され、その前日には「60ミニッツ」で一部が放送された。 →続き

ポンペオ氏、台湾の独立承認を要求 民主主義の価値観を擁護

(2024年5月24日)
 マイク・ポンペオ前米国務長官は21日、米国と国際社会に対し、台湾を独立国家として承認するよう呼びかけた。
 トランプ前政権で米外交官のトップを務めたポンペオ氏は、台湾でのスピーチで「今こそ米国は大胆に、公正に行動し、台湾を独立した主権国家として認めるべきだ」と述べた。 →続き

武力行使せずに台湾併合を目指す中国―米シンクタンク

(2024年5月19日)
 中国は多岐にわたる分野で台湾に情報戦を仕掛けており、政治的威嚇とサイバースパイによる影響工作を通じ、軍事力を主要な手段として台湾を占領することを計画している――二つのシンクタンクの新たな報告が指摘した。
 情報分析会社ブーズ・アレン・ハミルトンのアナリストが作成した報告によると、台湾への攻勢では中国軍が中心的役割を果たしており、それによって、中国の習近平国家主席が中国共産党の歴史的使命と主張する台湾の「完全統一」を目指している。報告書は、サイバー攻撃と影響工作、あるいは本格的な軍事行動によって中国が台湾を占領することは、世界の安全保障にとって「容認できないリスク」をもたらすと警告している。 →続き

カナダ国防相、北部の防衛強化へ 温暖化で「新たな脅威」

(2024年5月14日)
 カナダは何十年もの間、自国の防衛を地理的条件と北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)での米国との協力関係に頼ってきた。しかし、北部の状況が急速に変化しており、迅速な対応を迫られている――カナダ政府の軍トップが13日、語った。
 カナダと米国は、1950年代後半から90年代前半まで、カナダ北部の北極圏で「遠距離早期警戒線(DEWL)」と呼ばれるレーダーシステムを運用していた。冷戦時代、ソ連からの爆撃機を探知し、海と陸からの侵攻を早期に警告するために設置された。 →続き

ガザ市街戦に専門家注視 ドローン・AIを投入

(2024年5月10日)
 ロボット工学は21世紀の紛争で重要な役割を果たすが、市街戦や地下作戦では限界がある。現場指揮官と航空支援部隊とのリアルタイム通信は戦場に大変革をもたらした。その一方でソーシャルメディアが誰もが予想した以上に戦争の行方に大きな影響を与える可能性がある。
 アナリストらによると、これらは、パレスチナ自治区ガザでのテロ集団ハマスに対するイスラエルの戦争から学んだ教訓の一部だ。 →続き