航空宇宙・防衛


中国が衛星破壊兵器打ち上げか 宇宙ゴミ除去と主張

(2021年10月28日)
 中国は、宇宙を新たな主戦場として、衛星破壊兵器(ASAT)など宇宙兵器の開発を進めている。「宇宙デブリ(ごみ)」除去のためとして新たな人工衛星を打ち上げたが、専門家らは、敵対国の衛星を捕獲、破壊する能力を持っているとみて、警戒を呼び掛けている。
 国営企業、中国航天科技集団は、24日に打ち上げられた「実践21号」の任務は「宇宙デブリを削減し、無害化するための技術の実証実験」としている。 →続き

本紙独占:宇宙で高まる中国の脅威、宇宙軍の幹部が警告

(2021年10月26日)
 中国は宇宙空間での最強の軍隊として米軍を出し抜く危険性がある - 設立して二年目の米国宇宙軍の副司令官は警告した。そして米国が未来戦の領域でも優位を保ちたいなら、米政府はカギとなる新鋭技術を大胆に展開するべきだ、と主張した。
 宇宙作戦本部副指令のデビッド・トンプソン将軍は朗報として、国防総省の傘下に近年設立された同軍が、米国の衛星を攻撃する中国の急速な能力向上に対抗するために、そのカギの能力を早く展開する構えを明示している、と明かした。 →続き

米軍、新たな脅威への対抗で苦戦―シンクタンク報告

(2021年10月23日)
 米軍は、与えられた仕事をこなすには規模が小さ過ぎるし、20年にわたるイラクやアフガニスタンでの戦闘で消耗した装備が負担になっている。  
 米軍は、単一の大規模な地域紛争の要求には恐らく応えられるが、複合的な敵との多面的な戦争を戦うのは難しい。   →続き

中国機多数が台湾識別圏に侵入

(2021年10月7日)
 中国軍は週末、台湾海峡上で大規模な威嚇行動を取り、1日と2日、爆撃機、戦闘機などの航空機を台湾の防空識別圏に侵入させた。侵入した航空機の数は過去最多。
 バイデン政権は、識別圏侵入を台湾への「抑圧」と非難し、警告を発したが、中国の国営新聞「環球時報」は、「国慶節の軍事パレード」と同じだと称賛した。中国共産党の指導者らは、大陸から100マイル(160㌔)隔てた台湾を国の重要な一部と考え、いつか取り戻すと主張している。 →続き

米空軍、兵器老朽化に危機感 新調に連邦議員らが反対

(2021年9月23日)
 米空軍幹部らが、米軍は中国との覇権争いで後れを取っていると指摘、老朽化した兵器や航空機の廃棄、更新が必要だが、連邦議会議員らが選挙区への配慮からこれを拒否していると危機感をあらわにした。
 国防総省では、軍備で競合国に後れを取っているとして、予算の増額を求めている。しかし、国防専門家らは、アフガニスタンから完全撤収したことで、台頭する中国にいかに対抗するかをめぐって、予算、戦略に関して新たな対応が必要になると指摘している。 →続き