台湾有事、近隣国へ攻撃も 中国、軍増強で自信

(2021年7月15日)

In this undated photo released by Xinhua News Agency, a Chinese H-6K bomber patrols the islands and reefs in the South China Sea. China’s state broadcaster showed on Sunday, May 7, 2017, navy fighter bombers taking part in exercises over the South China Sea, including one involving the detection and expulsion of foreign military surveillance aircraft such as those deployed regularly in the area by the U.S. and others. The video shown on CCTV’s military channel shows a squadron of two-seater Xian JH-7 Flying Leopards flying in formation and dropping bombs on targets in the ocean below. (Liu Rui/Xinhua via AP, File)

By Bill Gertz – The Washington Times – Tuesday, July 13, 2021

 

 米インド太平洋軍の情報トップ、マイケル・スチュードマン海軍少将は、中国は台湾への圧力を強めているが、軍事力増強によって自信を強めており、近隣諸国への攻撃の可能性も高まっているとの見方を示した。

 

 スチュードマン氏は今月初め、ハワイの司令部からのオンライン会議で「中国は非常に積極的で威圧的になっているが、台湾かその他の地域かという捉え方は間違っている。事態はそれほど単純ではない」と警告した。

 

 台湾への上陸作戦による軍事侵攻については「あり得るが、最も可能性が高いシナリオではない」と指摘、中国は他の近隣諸国をも標的に、圧力を強めていることを強調した。

 

 中国はこれまで、複数の国々との対立は避ける傾向があった。しかし、このところ、インド、オーストラリア、日本、台湾、南シナ海周辺国で、衝突したり、威嚇したりする事例が増加、これは、中国が国力を増し、軍事力を背景に自信を強めていることの表れとみられている。

 

 また中国はすでに台湾に対して、情報作戦、経済的圧力などを含む、低烈度紛争を仕掛けており、台湾海峡を挟んで緊張が高まっている。スチュードマン氏は「台湾が、経済、情報、外交による圧力に屈することはない」とみられると指摘、「戦いはすでに進行中であり、重要なのは中国が軍事オプションに訴えるかどうかだが、問題はそれがいつかということだけだ」と、台湾に対する武力行使は時間の問題との見方を示した。

 

 また、中国のような敵対国は、米国とは違った戦争概念を持っていると指摘、「毎日が戦いであり、その中で、影響力を獲得するための戦いを続けている」と、平時と有事の区別が明確ではないと強調した。

 

 現状については「非常に危険であり、20世紀に見たものとあらゆる点で似ている」と、現在の中国との対立がソ連と対峙(たいじ)した東西冷戦時に近いとの見方を示した。

 

 中国は、世界中の技術を駆使して、新疆ウイグル自治区や香港の住民を「効果的に支配する」ための大量の情報を収集してきた。中国は、インド国境、ブータン周辺地域、ベトナムのメコン地域、南シナ海、東シナ海、台湾海峡に対して、同時に領有を主張するようになっており、スチュードマン氏は、「国内で取ってきたような手法が、今後他の地域でも用いられるのではないか」と、警鐘を鳴らしている。

2023年5月7日、台湾・台北の国立孫文記念館にある台北101ビル付近で、台湾の国旗がはためいている。(AP通信/Chiang Ying-ying撮影)

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