米国防権限法案、エコヘルスへ資金提供を禁止 中国・武漢ウイルス研と協力

(2021年12月17日)

2021年2月3日のファイル写真で、中国湖北省の武漢に世界保健機関(WHO)のチームが現地視察に到着した後、警備員が武漢ウイルス研究所からジャーナリストを遠ざける。武漢でコロナウイルスの起源を調査している専門家チームのメンバーによると、中国側は訪問と面会を要求したすべての現場と人員への完全なアクセスを許可したという。(AP Photo/Ng Han Guan, File)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, December 15, 2021

 米国防予算の大枠を定める国防権限法案に、ニューヨークを拠点とする非政府組織(NGO)エコヘルス・アライアンスの中国での活動に対する国防総省の資金提供を禁止する条項が含まれていることが明らかになった。エコヘルスは、コウモリから採取したコロナウイルスの研究をめぐって中国の武漢ウイルス研究所(WIV)と密接に協力していたことで知られている。

 法案は15日に上院を通過。下院は既に通過しており、大統領の署名で成立する。

 国防総省は、国防脅威削減局(DTRA)を通じてエコヘルスに資金提供していたのではないかとみられている。

 エコヘルスはこれについて取材に応じていない。

 下院軍事委員会による同法案に関する報告によると、同委は、来年1月1日までにエコヘルスとその関連団体との間の国防総省の契約すべての内容について説明するようオースティン国防長官に求めている。また、新型コロナウイルスの発生源との疑惑が指摘されているWIVへの資金提供があったのかどうかについても明らかにするよう要求した。

 さらに、国防総省が資金提供している中国でのプロジェクトすべてについて詳細を明らかにし、エコヘルスとの極秘国防プロジェクトがあるのかどうかについても説明するよう求めている。

 国防総省高官らは5月、下院軍事委員会の公聴会で、エコヘルスへの資金提供の有無についての質問に対し、把握していないと答えていた。しかし、国防総省は、約4000万㌦を研究費として提供していたことが明らかになっている。

 DTRAのウィリアムズ局長代行とバン国防次官補代理(核・化学・生物国防計画担当)は、エコヘルスに資金が提供され、WIVに流れたという事実は確認できていないと答えている。

 ウィリアムズ氏は、「私たちが知る限りでは」国防総省から中国に資金は流れていないと述べている。

 国務省は1月、WIVが中国軍と協力して生物兵器の研究を極秘で実施していると報告。中国当局は、軍との協力を否定、WIVの新型コロナの発生源をめぐる疑惑も否定した。

 エコヘルスは、国防総省からの資金に加え、国立アレルギー感染症研究所から2014~19年の間に370万㌦、国立衛生研究所(NIH)から09~12年の間に250万㌦を受け取っていた。アレルギー感染症研究所からの資金は、「コウモリコロナウイルス出現のリスクの解明」という計画に充てられていたことが明らかになっている。

国立アレルギー感染症研究所の元所長、アンソニー・ファウチ博士が、2024年6月3日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた下院特別小委員会の新型コロナウイルス感染症に関する公聴会で証言した。(AP通信/マリアム・ズハイブ撮影)

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