米国の社会・文化衰退、政治の二極化原因か-世論調査
(2022年1月10日)
By Sean Salai – The Washington Times – Thursday, January 6, 2022
米国民の大部分が、米国の社会・文化は衰退していると感じていることが最新の世論調査から明らかになった。
調査会社トラファルガー・グループの調査によると、76・8%が「米国の社会と文化は衰退している」と回答、「発展している」と答えたのはわずか9・8%だった。
民主党、共和党支持者どちらでも同様の傾向が見られるが、共和党支持者に衰退していると感じている人が多く、85・9%に達している。民主支持者では61%、無党派では81・%だった。
2016年にトラファルガーを設立した調査人ロバート・カハリー氏は、「社会的、文化的にどのように衰退しているとみるかは人によるが、明らかなのは誰もが不満を持っているということだ。左派は、十分に『ウォーク(差別などに敏感)』になっていないと感じ、右派は『ウォーク』すぎると感じている」と指摘、不満を抱いていながらも右派と左派で感じ方が大きく違っていると指摘した。
カハリー氏は、これは国内政治で強まる分断を反映したものとみられ、不満の内容にもほぼ共通点がないと指摘、「右と左の政治家らは互いに理性的な話し合いができず、感情が高ぶっている。いずれ落ち着くだろうが、今は二極化し、それに国民が不満を感じている」と強調した。
回答者は有権者1076人で、昨年12月17日から21日にかけて実施された。