米連邦議会選に共和党から出馬する黒人候補が最多に

(2022年3月13日)

2021年9月25日、ガーナ州ペリーでの集会で演説する上院議員候補のハーシェル・ウォーカー氏。ウォーカー氏は2021年の最終四半期に米上院選のために540万ドルを調達したと、元フットボール選手の陣営が2022年1月26日(水)に発表した。(AP写真/Ben Gray、ファイル)

By Kerry Picket – The Washington Times – Monday, March 7, 2022

 米連邦議会選に出馬している黒人共和党員が今年、過去最多となっている。共和党は、ドナルド・トランプ氏が2016年大統領選で保守基盤を拡大したことでこの傾向が加速したとしている。

 しかし、黒人共和党員は当選しても、民主党が支配する黒人議員連盟に招かれることはないだろうと、同議連のメンバーがワシントン・タイムズ紙に語った。

 共和党全国委員会(NRCC)によると、今年は72選挙区で81人の黒人が共和党員として立候補しており、2020年の選挙サイクルの27人から増加した。

 NRCCのマイク・マクアダムズ報道官は、共和党にとってこの数字は「近代では最多」だと語った。

 共和党の黒人議員は、フロリダ州のバイロン・ドナルズ下院議員、ユタ州のバージェス・オーウェンス下院議員、サウスカロライナ州のティム・スコット上院議員の3人だ。これに対し、民主党は選挙区から55人の黒人議員、コロンビア特別区と米領バージン諸島から2人の黒人代議員がいる。

 新人議員のドナルズ氏は、共和党から出馬する黒人が増えているのは、公職に就く黒人共和党員が増え、黒人社会における長年の汚名が崩れているからだという。

 「彼らは私を見ている。バージェスを見ている。フロリダ州のアレン・ウエスト元下院議員を見た。ユタ州のミア・ラブ前下院議員を見た。バージニア州のウィンサム・シアーズ副知事を見ている。ノースカロライナ州のマーク・ロビンソン副知事を見ている」とドナルズ氏。「そして彼らはこう言うのだ。『自分もやってみようかな』と」。黒人は民主党に投票する義務があるとする通説を、ドナルズ氏や他の黒人議員が打ち破っているのだという。

 「黒人は民主党の政策が自分たちのコミュニティーにもたらしたひどい事態を目の当たりにし、もう耐えられないと思っている。黒人は新しい道を探しているのだ」と、ドナルズ氏は語る。「黒人が共和党に目を向けるのは、われわれがその答えを持っているからだ」

 1871年の第42連邦議会で就任した最初の黒人議員5人は、全員が共和党だった。73年にはその数は7人に拡大。その後、この状態が続いたが、77年の第45連邦議会では共和党の黒人議員の数は3人にまで減少した。

 南部の再建が終わった後も、この数は減少し続けた。1901年から29年まで共和党の黒人議員はゼロに。35年にイリノイ州のオスカー・スタントン・デプリースト下院議員が退任した後、91年にコネティカット州のゲーリー・フランクス下院議員が就任するまで、共和党の黒人議員は1人もいなかった。

 民主党の黒人議員は1935年以降、イリノイ州のアーサー・ミッチェル下院議員を皮切りに、10年ごとに着実に増えていった。

 民主党の現職黒人議員はワシントン・タイムズ紙に、共和党の黒人議員が増えれば議会に多様性がもたらされるものの、新人議員はその政治的見解から疎外される可能性があると警告した。

 イリノイ州のダニー・デービス下院議員は、黒人議員連盟が共和党の黒人議員を歓迎するとは思えないと述べた。

 「もし彼らが黒人にとって適切で利益になる問題に時々投票するなら、歓迎されるかもしれない」とデービス氏。「しかし、そうなるとは思えない。つまり、現状維持に徹することになるだろう」

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