新アイフォーンに中国製半導体 米シンクタンクが懸念

(2022年6月12日)

ニューヨークのダウンタウンブルックリンにあるアップルストアのファサードを飾るアップルのロゴ。(2020年3月14日、AP Photo/Kathy Willens, File)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, June 8, 2022

 秋の発売が予想されている米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)14」に、中国軍とつながりのある長江存儲科技(長江メモリー・テクノロジーズ、YMTC)半導体が採用されることが、8日に公表された米シンクタンクの報告から明らかになった。

 報告は、「中国政府はYMTCで、世界のメモリーチップ市場を混乱させ、指導的立場に立とうとしている。2022年5月現在、アップルは、アイフォーン14にYMTCのメモリーチップを搭載すると報じられている」と指摘している。

 報告を作成したのは、「チャイナ・テック・スレット」の共同創設者、ロスリン・レイトン氏と、「発展する米国連合」のチーフエコノミスト、ジェフ・フリー氏。

 報告は、中国政府のチップの採用によって、アイフォーン・ユーザーの安全とプライバシーが損なわれる可能性があり、中国への依存度が高まれば、米国のサプライチェーン(供給網)の脆弱(ぜいじゃく)性が増すことにもなるとしている。

 その上で「国の補助を受け、軍ともつながりのあるYMTCのメモリーメーカーとしての威信を高めることにもなる」と強調。「アップルが、YMTCとの提携を自発的に終了させることが望ましい。既存の供給元から調達可能だ」と中国以外からの調達を求めた。

 報告は、YMTCとの関係を絶たない場合は、米議会に働き掛け、YMTCとの間の技術の輸出入を制限するよう求めるとしている。

「戦略的曖昧さ」の放棄は中国の台湾侵攻を誘発すると米国防総省

(2023年09月24日)

中国軍、戦略的EMP兵器の開発を推進 兵器を無力化、インフラを破壊

(2023年09月11日)

マイクロソフトが中国による台湾サイバースパイ活動を報告

(2023年09月03日)

新型コロナは武漢ウイルス研究所で作られた 米国防総省が報告

(2023年09月01日)

中国、ナノテクノロジー利用しバイオ・サイバー・電子戦兵器を強化-米報告

(2023年08月31日)

止まらない中国核増強-米戦略軍司令官

(2023年08月23日)

中国がAI規制、共産主義体制への奉仕義務付け

(2023年08月21日)

米議員、中露海軍を非難 アラスカ近海で合同パトロール

(2023年08月16日)

中国 軍事基地利用を想定、「一帯一路」建設の各地港湾-米研究機関報告

(2023年08月04日)

米インド太平洋軍司令官「中国の台湾侵攻は失敗する」

(2023年07月27日)
→その他のニュース