バイデン政権は米国を弱くした-共和有力議員が非難

(2022年12月10日)

2020年7月17日、ワシントンのキャピトル・ヒルで行われた下院中小企業委員会の公聴会で発言するスティーブ・シャボット下院議員(オハイオ州選出)。(Erin Scott/Pool via AP, File)

By Guy Taylor – The Washington Times – Tuesday, December 6, 2022

 下院外交委員会の共和党有力委員、チャボット下院議員(オハイオ州)は6日、バイデン米大統領の外交の失敗で、「世界の舞台での米国の立場は弱くなった」と指摘した。チャボット氏は、中国が「世界で唯一の超大国としての米国にとって代わる」意思を明確にしているにもかかわらず、政府高官らが、中国を「甘やかして」いると警告した。

 下院外交委アジア・太平洋・中央アジア・核拡散防止小委員会の有力委員、チャボット氏は、共和党が多数派の次期下院で、中国に関する特別委員会を新設するなど外交への監督を強化する計画であることを明らかにした。中国についてチャボット氏は、競合国であり、米国と同盟国に対して「新冷戦」を起こそうとしているようだと指摘した。

 ワシントン・タイムズ財団が主催する月例のオンラインイベント「ワシントン・ブリーフ」でチャボット氏は、「何十年も対策が取られてこなかったが、今こそ、基本的な取り組み方を見直すべき時だ。残念ながらバイデン政権は、二歩進んでは一歩下がるの繰り返しで、議会民主党はそれについて責任を問うこともなかった」と述べた。

 チャボット氏は、過去2年間で外交委員会が中国に関する公聴会を開催したのはわずか1回だったと指摘、「(特に下院民主党は)中国に関して事実上、何もしなかった。新たな共和党多数派の下でこれは変わると思う」と述べた。

 また米台湾関係の重要性を強調、高まる中国からの脅威に直面している民主主義体制の台湾の動向は「軍事作戦立案者らの最大の関心事であるべきだ」と主張、「世界中に紛争の火種はあるが、最も発火しやすく、米国が関与するようになる可能性が高いからだ」と述べた。

 チャボット氏は、中国が主張する台湾に対する主権の主張、中国が台湾に侵攻した場合に米国が防衛のために戦うかどうかの問題について、長期にわたって維持されてきた「曖昧戦略」を放棄する時が来たと訴えた。

 セミナーには、中央情報局(CIA)に勤務し、長期にわたり米政府外交顧問を努めたジョセフ・デトラニ氏、ジョージタウン大学安全保障研究センターのアレクサンドル・マンスーロフ非常勤教授、長く下院外交委員を務めたダン・バートン元下院議員(共和)も参加した。

 バートン氏は、アジアの同盟国に共産主義思想が拡散する可能性に懸念を表明。特に日本について、7月の安倍晋三元首相銃撃の余波が続いていると指摘した。安倍氏は、中国によるアジアでの覇権獲得の動きについて以前から警告していた。

 バートン氏は「日本の共産党が、安倍氏暗殺に乗じて、中国に接近しようとしていると聞いている。日本政府が中国や、日本国内の共産主義勢力によって弱体化されるのは望ましくない」と懸念を表明した。

 チャボット氏もこれに同意。

 「指摘の通りだと思う。安倍氏と日本の共産党は、米国にとって注意を払い、関心を持ち、警戒すべき重要な問題だ」と述べた。

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