中国が前政権顧問らに制裁、チベット人権巡り報復
(2022年12月26日)
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北京の天安門広場に翻る中国の国旗(2018年6月14日木曜日)。中国北部の裁判所は2022年9月23日(金)、女性4人を襲った凶悪事件のほか、強盗や違法賭博組織の開設などの犯罪に関与したとして、男1人に懲役24年の判決を下した。(AP写真/Andy Wong、ファイル)
By Bill Gertz – The Washington Times – Friday, December 23, 2022
中国政府は23日、米国人2人に制裁を科したことを明らかにした。米国が9日に中国西部チベットでの人権問題をめぐり、2人の中国当局者に制裁を科したことへの報復。
中国外務省の発表によると、制裁対象は、ポンペオ前米国務長官の中国政策顧問を務めたマイルズ・ユー氏と「中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会(CECC)」の副スタッフディレクター、トッド・スタイン氏の2人。中国内の資産凍結や入国禁止などが科せられる。
ユー氏は、トランプ前政権で対中政策のシフトに取り組み、中国を米国の脅威、戦略的競合国と位置付けた。ワシントン・タイムズ紙の元コラムニストであり、現在は米海軍兵学校の軍事史教授、ハドソン研究所上級研究員を務める。ユー氏は「(中国共産党が)嫌がることを言ったりしたりすれば、必ず制裁と罰の対象となる」と述べた上で、制裁を「名誉の印」と一蹴した。
スタイン氏も「制裁は重要なことではない。重要なのは中国当局が収監している数多くの政治犯だ」と訴えた。