中国が改正反スパイ法施行、外国企業への監視強化

(2023年7月8日)

2017年11月9日、北京の人民大会堂で行われた歓迎式典で、中国の国章の隣に掲げられたアメリカ国旗。中国は2018年12月21日金曜日、アメリカの政府機関や企業から企業秘密などの機密情報を盗んだとして2人の中国人を起訴したことを受け、アメリカを傲慢で身勝手だと罵った。(AP Photo/Andy Wong, File)。

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, July 5, 2023

 ヘインズ米国家情報長官(DNI)直属の防諜部門、国家防諜安全保障センター(NCSC)は、7月1日に施行された中国の改正反スパイ法について、情報当局の権限を強化するとともに、恣意的な運用によって、「外国企業、ジャーナリスト、学者、研究者に法的リスクをもたらす可能性がある」と警告した。

 改正反スパイ法によって、国家安全保障に関連すると見なされる文書、データ、その他の資料を押収または捜査対象とすることが可能になる。また、スパイ活動の定義は、国家機密に関する活動やスパイ活動から、中国当局が「国家安全保障」に関連すると見なすあらゆる文書、データ、資料、物品に拡大される。

 NCSCは「中国は国内での情報が十分に管理されないこと、国内の情報が流出することを国家安全保障上のリスクと見なしている。これらの法律によって、米企業が中国で保有するデータにアクセスし、管理する中国政府の法的根拠が拡大される」と警鐘を鳴らす。

 同法はまた、中国国民に対し、スパイ活動の疑いがあれば政府に通報するよう義務付けており、外国人は通報を基に情報当局から尋問を受け、電子機器を押収され、施設や書類を検査される可能性がある。

 NCSCによれば、改正反スパイ法は、国家安全保障、サイバーセキュリティー、データプライバシーに関連する2015年以降の一連の規制の一部であり、中国企業、中国に進出している米企業を含む外国企業を対象としている。

 2021年のサイバーセキュリティー対策では、中国にある米企業に対し、システムやソフトウエアの脆弱性を報告するよう求めている。この措置により、中国当局は「システムの脆弱性が一般に知られる前に、システムの欠陥を悪用する」ことが可能になる。

 同じく21年個人情報保護法は、中国当局に米企業で働く従業員の個人情報を収集する権限を与えている。

 また、21年のデータ・セキュリティー法によって、中国政府による米企業のデータへのアクセスが増加し、国外へのデータの流れに対する中国の管理が強化された。

 中国当局は今年に入って、米国やその他の外国企業への取り締まりを開始している。

 米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーの職員を尋問、ニューヨークを拠点とする米企業調査会社ミンツ・グループの北京事務所を家宅捜索した。中国政府の発表によると、ミンツの中国人従業員5人が違法な事業活動の疑いで逮捕された。

 台湾政府は最近、台湾人が改正反スパイ法に基づき恣意的に拘束されたと発表し、このような「敵対行為」に何らかの措置を取ることを明らかにしている。

 台湾政府の大陸委員会の報道官は、議員や学者を含む台湾人が中国当局によって理由もなく尋問され、拘束される「ケースが多くある」と述べた。

第93ホロドニー・ヤール独立機械化旅団の報道部が提供したこの写真では、兵士たちが2026年8月4日火曜日、ウクライナのドネツク州クラマトルスク前線都市付近のロシア軍陣地に向けて、多連装ロケットシステムBM-21「グラード」を発射する準備をしている。(イリーナ・リバコワ/ウクライナ第93機械化旅団提供、AP通信経由)

対ウクライナ・米国戦争でロシア・イランが連携 兵器、情報を供与

(2026年08月08日)
2026年7月22日(水)、コンゴ共和国イトゥリ州ブニア総合病院のエボラ治療センターで、医療従事者が救急車を消毒している。(AP通信/ディロール・ロツィマ・ディウドネ撮影)

エボラ危機、中国がコンゴで影響力拡大 米国の支援減も影響

(2026年08月07日)
韓国の李在明大統領は、2026年1月7日(水)、中国・上海で韓国メディア関係者との会合で発言した。(ハン・サンギュン/聯合ニュース提供、AP通信経由)

韓国当局、保守系米国人を出国禁止に 李大統領への名誉棄損で起訴

(2026年08月06日)
米インド太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督が、2024年8月27日火曜日、フィリピンのマニラで米インド太平洋軍主催の国際軍事会議で演説を行った。(AP通信/アーロン・ファビラ撮影)

米陸軍、西太平洋テニアン島に新型極超音速ミサイルを配備

(2026年07月29日)
写真提供:ブランドン・リッカート軍曹 第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・ヴァハジ大尉(左)、米太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督(中央)、第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・マリン中佐(右)が、2026年6月、ヴァリアント・シールド演習中にダークイーグル長距離極超音速兵器で訓練する兵士たちを視察した。ヴァリアント・シールドのような演習は、太平洋軍統合軍が全軍種および同盟国の部隊を統合し、統合軍の強さと多用途性、そして自由で開かれたインド太平洋への我々のコミットメントを示す、精密かつ致命的で圧倒的な多軸・多領域効果を実施する機会を提供する。(米陸軍撮影:ブランドン・リッカート軍曹)

「中国の『超限戦』への備え不十分」専門家が警告

(2026年07月27日)
2025年11月1日土曜日、韓国・慶州で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、中国の習近平国家主席(左)が韓国の李在明大統領と握手を交わした。(聯合ニュース/AP通信)

下院国防法案、中国の韓国への影響力巡り調査義務付け

(2026年07月25日)
2015年6月27日土曜日、キューバのハバナで行われた記者会見で、米国上院議員団の一員が米国とキューバの国旗を交差させたピンバッジを着用している。(AP通信/デズモンド・ボイラン撮影)

米国転覆狙い共産主義を推進するキューバ 米国務省が警告

(2026年07月24日)
日本の小泉進次郎防衛大臣が、2026年5月31日(日)、シンガポールで開催されたアジアの年次防衛・安全保障フォーラム「シャングリラ対話」で演説を行った。(AP通信/アハマド・イブラヒム撮影)

小泉防衛相、核巡る議論呼び掛け GCAPやアジア連携も強化

(2026年07月23日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2025年4月3日木曜日、ブリュッセルのNATO本部で開催されたNATO外相会議に出席するため到着した際、報道陣の取材に応じた。(AP通信/バージニア・メイヨー撮影)

リトアニア外相、ロシアの破壊工作は「侵略行為」 米軍駐留継続に期待

(2026年07月21日)
新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
→その他のニュース