バイデン大統領、判事の多様化推進 LGBT指名も

(2024年1月18日)

2020年6月29日、ワシントンのキャピトル・ヒルにある最高裁判所。ドナルド・トランプ大統領は、最高裁判事の候補者リストを発表する準備を進めている。もしチャンスがあれば黒人女性を最高裁判事に指名するというライバルのジョー・バイデンの公約と比較する材料を有権者に与えることになる。(AP Photo/Patrick Semansky, File)

By Alex Swoyer – The Washington Times – Tuesday, January 16, 2024

 バイデン大統領は就任後3年間で、オバマ元大統領が2期8年間で指名したのとほぼ同数のLGBT(性的少数者)の判事を指名している。

 非営利団体「ピープル・フォー・ザ・アメリカン・ウェイ(PFAW)」が収集したデータによると、バイデン政権の最初の3年間で、LGBTであることを公言している7人の判事が承認され、他に2人が承認待ちである。オバマ氏の2期在職中、LGBTであることを公言していた判事11人が承認された。

 PFAWの上級研究員エリオット・ミンクバーグ氏は、「バイデン氏は数年間で、オバマ氏が在職中に指名したのとほぼ同数を指名した」と述べた。

 ミンクバーグ氏は、これは法廷に立つ人々にとってはいいことだと主張した。

 「判事が多様な人生経験を積んでいることは非常に重要であり、バイデン氏の取り組みは職業的な多様性などさまざまな分野で特に優れている」

 バイデン氏は2020年の選挙戦で連邦裁判所の多様化を誓った。上院はバイデン氏が指名した判事168人を承認、そのうち女性は108人、有色人種は111人だ。

 また、上院民主党が先月発表したプレスリリースによると、バイデン氏は連邦判事として初めてイスラム教徒の男女を指名し、公選弁護人を最も多く配置したという。

 また、「歴代の大統領を合わせたよりも多くの黒人女性を巡回裁判所に指名した」とリリースには書かれている。

 黒人女性の指名で最も注目されたのは、スティーブン・ブライヤー判事の後任のケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事だ。ジャクソン判事は黒人女性として初めての最高裁判事となった。バイデン氏は選挙期間中、空席が生じた場合には黒人女性を最高裁判事に指名すると公約していた。

 非営利団体「正義のための委員会(CFJ)」のカート・レビー会長は、人種、性別などを優先させることは、判事指名の法的資格に関する判断を曇らせることになりかねないと述べた。

 「驚きはないが、資質以外の理由で判事が選ばれるのは、裁判所にとって良くないことだと思う。すでに指摘したように、バイデン氏は表面的な多様性に重きを置いている。だが、それによって失われるものがある。つまり、どのような選考プロセスでも、ある基準を重視すればするほど、別の基準を重視することができなくなる」

リーダー不在で分裂する民主党 ハリス氏は結束呼び掛け

(2025年05月06日)

トランプ氏の最初の100日間

(2025年05月04日)

「始まったばかり」トランプ政権100日、ミシガン州で集会

(2025年05月01日)

ハリー・ポッター俳優、トランスジェンダー巡り作家ローリング氏に反論

(2025年04月24日)

若者の間で「ガラケー」復活 「ドーパミン・ダイエット」と専門家

(2025年04月22日)

司法省がメーン州を提訴 トランス選手の女子スポーツ出場巡り

(2025年04月18日)

ディズニーの「白雪姫」、興行収入で大失敗

(2025年03月28日)

ネット通じスポーツ賭博拡大 若者の依存症に懸念

(2025年03月25日)

トランプ政権、女子スポーツへのトランス選手参加巡り補助金凍結

(2025年03月23日)

民主党、トランス選手巡る新規則に反発 トランプ政権は補助金停止へ

(2025年03月22日)
→その他のニュース