バイデン大統領、判事の多様化推進 LGBT指名も
By Alex Swoyer – The Washington Times – Tuesday, January 16, 2024
バイデン大統領は就任後3年間で、オバマ元大統領が2期8年間で指名したのとほぼ同数のLGBT(性的少数者)の判事を指名している。
非営利団体「ピープル・フォー・ザ・アメリカン・ウェイ(PFAW)」が収集したデータによると、バイデン政権の最初の3年間で、LGBTであることを公言している7人の判事が承認され、他に2人が承認待ちである。オバマ氏の2期在職中、LGBTであることを公言していた判事11人が承認された。
PFAWの上級研究員エリオット・ミンクバーグ氏は、「バイデン氏は数年間で、オバマ氏が在職中に指名したのとほぼ同数を指名した」と述べた。
ミンクバーグ氏は、これは法廷に立つ人々にとってはいいことだと主張した。
「判事が多様な人生経験を積んでいることは非常に重要であり、バイデン氏の取り組みは職業的な多様性などさまざまな分野で特に優れている」
バイデン氏は2020年の選挙戦で連邦裁判所の多様化を誓った。上院はバイデン氏が指名した判事168人を承認、そのうち女性は108人、有色人種は111人だ。
また、上院民主党が先月発表したプレスリリースによると、バイデン氏は連邦判事として初めてイスラム教徒の男女を指名し、公選弁護人を最も多く配置したという。
また、「歴代の大統領を合わせたよりも多くの黒人女性を巡回裁判所に指名した」とリリースには書かれている。
黒人女性の指名で最も注目されたのは、スティーブン・ブライヤー判事の後任のケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事だ。ジャクソン判事は黒人女性として初めての最高裁判事となった。バイデン氏は選挙期間中、空席が生じた場合には黒人女性を最高裁判事に指名すると公約していた。
非営利団体「正義のための委員会(CFJ)」のカート・レビー会長は、人種、性別などを優先させることは、判事指名の法的資格に関する判断を曇らせることになりかねないと述べた。
「驚きはないが、資質以外の理由で判事が選ばれるのは、裁判所にとって良くないことだと思う。すでに指摘したように、バイデン氏は表面的な多様性に重きを置いている。だが、それによって失われるものがある。つまり、どのような選考プロセスでも、ある基準を重視すればするほど、別の基準を重視することができなくなる」