直ちに補給能力強化を 太平洋艦隊司令官が警鐘

(2024年3月2日)

2022年6月30日木曜日、ハワイのキャンプH.M.スミスで記者会見する米太平洋艦隊司令官サム・パパロ提督。(AP Photo/Audrey McAvoy, File)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, February 21, 2024

 太平洋艦隊司令官は、中国との戦争の危険性が高まり、太平洋に展開する部隊に武器などの支援を補給するための能力を直ちに強化する必要が高まっていると訴えた。

 インド太平洋軍司令官への昇格が予定されているパパロ海軍大将は、最近の演説で、兵站(軍事作戦を維持するために使用される船舶、航空機、その他のシステム)は「厳しい状況」にあると述べた。

 パパロ氏は2月14日、「ウエスト2024」と呼ばれるサンディエゴでの防衛会議で「私たちの戦闘兵站部隊には余裕がない」と指摘。米軍は市場効率に基づいて物流システムを構築してきたが、世界は「国家の強靭化」という異なる概念に向かっていると述べた。

 「私たちは1992年に、海で作戦行動を行い、海を完全な支配下に置くことを決めた。それに軍需産業基盤が追随した。その結果、私たちは今21世紀の変化し続ける安全保障環境にいながら、有効性よりも効率を重視する20世紀後半の軍需産業基盤の上に立っている」

 問題解決の最初のステップは、高度な情報技術で、より大きく、より近代化され、より能力のある兵站部隊を開発することだ。だがパパロ氏は、情報技術だけでは十分ではなく、「大量」のハードウエアが必要と強調した。

 量にはそれ自体にある種の質があるというスターリンの名句をまねて、「大量にはそれ自体にある種の論理がある。アプリが戦場で部隊を食べさせることはない。したがって、戦闘兵站部隊内で私たちのレベルを引き上げることは絶対に、非常に重要だ」と述べた。

 軍はまた、民間と軍両方の補給船を使用する「洋上統合貨物補給(CONSOL)」と呼ばれる新しい燃料補給システムの開発に取り組んでいる。パパロ氏によると、このシステムは「バケツリレー」の役割を果たし、将来の戦場で燃料を最前線近くに輸送する。

 米当局者が行った中国軍との戦闘シミュレーションでは、人民解放軍(PLA)は毎回、敵の物流システムを標的にしており、米国がこの問題に対処することがさらに急務となっている。

 パパロ氏は「私たちは厳しい状況にあると警鐘を鳴らしている。いくら主張しても十分ではない」と語った。

 今月に入って、中国共産党に関する下院特別委員会のギャラガー委員長(共和、ウィスコンシン州)は、軍と民間の指導者に太平洋有事の際の海上輸送力の不足について警告する書簡を書いた。輸送軍司令官と運輸省海事局長に宛てた書簡で、この問題は「悲鳴を上げるほどの国家安全保障の脆弱性」であり、緊急の検討を必要とすると訴えた。

 中国に関してパパロ氏は、軍事戦略家エドワード・ルトワック氏の言葉「海に向かう大陸国家に気を付けろ」を引用した。

 また、海洋に対する中国の攻撃的な領土的主張とその特徴を指摘しながら、「今日、インド太平洋で中国は、海洋に目を向け、南シナ海、東シナ海、海峡の向かい側の台湾で脅威となっている。中国の言動は報復主義者、修正主義者、拡張主義者だ」と述べた。

 パパロ氏は、この地域に配備されている軍隊は中国との紛争の抑止に取り組んでおり、紛争は宇宙、サイバー、情報の領域での戦いから始まる可能性があると述べた。

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