トランプ氏、中絶の全国規制に反対 民主党の選挙戦術に対抗

(2024年4月10日)

2022年1月21日金曜日、ワシントンで毎年開催される「命のための行進」の最中、連邦最高裁判所の外で行進する中絶反対活動家たち。ドナルド・トランプは、連邦政府による人工妊娠中絶の禁止を支持することを拒否しながらも、共和党大統領予備選の序盤を支配している。そのため、保守派活動家を最も熱狂させる問題の1つである人工妊娠中絶について、トップライバルの何人かがトランプより右側に位置することを許している。(AP Photo/Jose Luis Magana)

By Susan Ferrechio – The Washington Times – Monday, April 8, 2024

 トランプ前大統領が8日、人工妊娠中絶問題で、州の判断に委ね、現状を維持すると穏健な姿勢を示したことを受けて、選挙アナリストらは「現実的」との見方を示した。

 民主党は選挙戦術として、ミシガン州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州を中心とする接戦州で、中絶問題を主要な争点にすることを目論んでいる。中絶問題は大統領選だけでなく主要議会選の行方をも左右する選挙の争点となりうる。

 しかし、トランプ氏が中絶問題で穏健な姿勢を示したことで、2022年の中間選挙の激戦区で民主党を勝利に導いた戦術に影響が及びそうだ。

 事情に詳しい世論調査人はワシントン・タイムズに、トランプ氏の声明は「主流、中道」であり、「国民と有権者に決めさせよう」という姿勢の表れだと指摘した。

 トランプ氏は、SNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した4分間のスピーチで、自身と共和党は家族を重要視しており、中絶規制を「各州の人々の心、気持ち、投票に委ねたい」との考えを強調した。

 レーガン元大統領にならい、レイプや近親相姦、妊婦の命がかかわるケースといった中絶を選択せざるを得ない例外規定への支持は、政治的に現実的といえる。

 トランプ氏のこの発言は確かに、全米で中絶禁止を強く訴える一部の有権者からの支持に関しては不利に働く可能性がある。しかし、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンなど、中絶が争点となりうる主要接戦州では、トランプ氏再選へ有利に働くのではないかという見方もある。

トランプ氏勝利がスポーツ界にも波紋 保守系メディア「アウトキック」

(2025年01月30日)

「オハイオ」はダサい? TikTokが増幅する若者言葉

(2025年01月29日)

トランプ政権、学校から「性的図書」撤去開始 前政権から転換

(2025年01月27日)

女子スポーツは女性だけのもの 下院で法案可決

(2025年01月16日)

トランス女子選手編入に慎重な大学 「潮目が変わった」指摘も

(2025年01月05日)

ディズニー・パリ五輪に「意識高すぎ」賞 過度の多様性を揶揄

(2025年01月01日)

殺人犯に同情示すリベラル派

(2024年12月29日)

トランプ次期大統領、就任初日に「女子スポーツから男を締め出す」

(2024年12月25日)

企業・大学の多様性研修は敵意を増幅し、偏見を助長する-調査

(2024年12月23日)

ディズニー、子供アニメからトランスジェンダーのキャラクターを削除 保守派は勝利宣言

(2024年12月21日)
→その他のニュース