ノートルダム再開式典にトランプ氏招待 バイデン時代の終わり

(2024年12月6日)

2018年4月24日火曜日、ワシントンのホワイトハウスで行われた式典で手を取り合うドナルド・トランプ米大統領(当時)とエマニュエル・マクロン仏大統領。(AP Photo/Andrew Harnik)

By Tom Howell Jr. – The Washington Times – Tuesday, December 3, 2024

 フランスのマクロン大統領がトランプ次期米大統領をノートルダム大聖堂の公開再開式典に招待したことは、バイデン時代の終わりを告げ、世界がわれ先にと次の米国リーダーを味方につけるため神経をとがらせていることを示している。

 この待望の招待状が届いたのは、カナダのトルドー首相がトランプ氏の関税計画について話し合うためにマールアラーゴを訪れた数日後のことだった。トランプ氏はまた、ソーシャルメディアの「いいね」を駆使して、イスラム組織ハマスによる人質事件や日本によるUSスチール買収計画など、外国の問題について介入している。

 こうした展開は、バイデン大統領が3日に行ったアンゴラの大規模鉄道プロジェクト促進のための歴史的訪問を覆い隠してしまった。バイデン氏は息子のハンター氏を銃や脱税の有罪判決および過去11年間に犯した他の犯罪から恩赦したことで民主党による攻撃にさらされ孤立している。

 トランプ氏は7日に行われる式典に向けてパリを訪問し、約50カ国の首脳や数千人のVIPと同席する予定だ。大統領選に勝利してから初の外遊となる。

 ノーステキサス大学で政治学部長を務めるマシュー・エシュボー・ソーハ教授は「次期大統領であるトランプ氏は、約45日後には就任する。これはおそらく脱バイデンの最初の、そして最も顕著な動きだ」と述べた。

 マクロン氏がトランプ氏の自尊心と地位に配慮したのは、2017年から2021年にかけて両氏の関係が華やかな儀式と厳しい握手の間で揺れ動いたことを踏まえると、賢明な動きとみられている。

 フランスの日刊紙ルモンドは、この招待をマクロン氏にとっての「外交戦略の勝利」と呼んだ。

 トランプ氏は招待を受け入れたことを発表し、大聖堂を「壮大で歴史的な」建造物と呼んだ。

 トランプ氏は2日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「エマニュエル・マクロン大統領は、ノートルダム大聖堂がかつての栄光、そしてそれ以上の状態に修復されるよう、素晴らしい仕事をした。すべての人にとって特別な日となるだろう!」と投稿した。

 マクロン氏は大聖堂の修復を人類の偉大な功績と位置づけ、政治を超えたものだと賞賛した。

 エシュボー・ソーハ氏は「マクロン氏とトランプ氏は政策で意見が合わないことが多いかもしれないが、ノートルダム大聖堂の修復のことを美しく感動的な人類の偉業であると合意できれば、避けられない意見の相違が生じても、敵対心や非礼さを伴うことは格段に少なくなるかもしれない」と語り、「私は大統領の性格についての専門家ではないが、こうした訪問、つまり再開の華やかさと歴史的性質は、まさにトランプ氏が好む類いのもののようだ。マクロン氏の意図は、将来の見返りを期待してトランプ氏の自尊心をくすぐることなのかもしれない」と分析した。

 今週の国内歴訪ではジル・バイデン大統領夫人が現政権を代表するが、バイデン氏はますます脇役扱いになっている。

 バイデン氏の待望のアフリカ訪問は、アンゴラと米国の関係を強化し、ジョアン・ロウレンソ大統領と会談するためのものだったが、その歴史的訪問は同じ3日に起こった韓国の衝撃的な戒厳令宣言によって影を潜めてしまった。

 バイデン氏は演説で、両国が新たな時代を迎える前の奴隷制度の時代に、人々が鎖につながれてアンゴラから米国に連れてこられた経緯を振り返った。

 拍手を浴びながら「これは相互尊重と相互進歩の物語だ。それが私をここへ導いた歴史だ。米国大統領として初めてアンゴラを訪問した」と訴えた。

 バイデン氏を悩ませたのは国内問題だった。ロレンソ氏を迎えるために車列から降りたバイデン氏は、息子の恩赦について怒鳴り声で浴びせられた質問を無視した。

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