国防長官、米国はキリスト教徒の礼拝の自由を守る

(2025年11月19日)

2025年11月12日(水)、インディアナ州フォートウェインのパデュー大学フォートウェイン校で開催された第4回北東インディアナ防衛サミットで講演するピート・ヘグセス国防長官(AP Photo/Darron Cummings)

By Bill Gertz – The Washington Times – Friday, November 14, 2025

 ピート・ヘグセス国防長官は14日、ナイジェリアなど世界各地で信仰を理由に厳しい状況に置かれているキリスト教徒を、米国は守らなければならないと述べた。

 「トランプ大統領は、国内外でキリスト教徒が自由に礼拝する権利を常に守ると明言している。キリスト教徒である私と家族にとっても、これは非常に重要なことだ」とヘグセス氏はワシントン・タイムズに語った。

 保守的なキリスト教徒であるヘグセス氏は声明で、国防総省は戦争省という新しい名称の下で、「ナイジェリア、そして他の多くの国々で起こっているキリスト教徒に対する迫害を非難し、最高司令官から要請があればいつでも行動する用意が十分にある」と述べた。

議会は、国防総省の新しい名称やヘグセス氏の新しい肩書である戦争長官を承認していない。

 この発言は、ナイジェリア、中国、韓国など各国でキリスト教徒に対する迫害、弾圧が強まっていることを巡ってヘグセス氏に投げかけられた質問に答えたもの。

 ヘグセス氏は、キリスト教徒の迫害に対して声を上げることが重要だと考えていると述べた。

 ヘグセス氏は国防総省のトップに就任する前、自身の信仰と愛国心は互いに絡み合っていると語っていた。

 2023年にナッシュビルのクリスチャン・ファミリー誌に「私にとって、愛国心とは政府を愛することではない。より完全な連合を追い求めてきた建国の理想を愛することだ。神を愛し、自由は政府からではなく神からもたらされるものであり、この国は自治と人間の自由の実験場としてつくられ、すべての世代がそれを永続させなければならないと考えている」と語っている。

 トランプ氏は今月、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、ナイジェリアでキリスト教徒が大量に殺害されている問題を取り上げた。ナイジェリアへのすべての援助を停止すると脅し、米軍が「恐ろしい残虐行為を行っているイスラムテロリストを完全に一掃するために、あの問題の国に銃を持って乗り込むかもしれない」と警告した。

 「ナイジェリアではキリスト教が存亡の危機に直面している。何千人ものキリスト教徒が殺されている。過激なイスラム教徒がこの大量殺戮の原因だ」

 ナイジェリアには、キリスト教、イスラム教、伝統宗教を信仰する約200の民族がいる。最近の暴力は、民族間の対立や希少資源をめぐる対立から生じている。

 過激派イスラム武装組織ボコ・ハラムもナイジェリア北東部を恐怖に陥れており、過去15年間で数万人が死亡している。

 アナリストらは、ナイジェリアで2009年以降、5万人以上のキリスト教徒が殺害され、2025年上半期には約7000人が殺害されたと推定している。そのほとんどは、ボコ・ハラムやイスラム教徒のフラニ族の過激派によるものだ。

 トランプ氏は、国防総省に軍事行動の可能性に備えるよう指示したと述べ、「もしわれわれが攻撃すれば、テロリストがわれわれが愛するキリスト教徒を攻撃してきたように、素早く、容赦のない、痛快なものになる」と強調した。

 一方、中国では最近、数十人の牧師と信者が、共産主義政府当局によって逮捕された。

 韓国でも、保守的なキリスト教徒が迫害に直面しており、何人かの宗教指導者が厳しい環境のもとで拘束されている。

 その中には、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の共同創設者であり、精神的指導者である82歳の韓鶴子総裁も含まれている。

 以前は統一教会として知られていた家庭連合は、ワシントン・タイムズを含む複数の企業を所有している。

 また、セゲロ長老教会の創設者であり主任牧師である孫賢宝牧師(62)も迫害を受け、数カ月間、韓氏と同様、厳しい環境のもとで拘束されている。

 韓国の元特殊部隊隊員である孫牧師は、ユタ州で保守活動家チャーリー・カーク氏に会っていた。カーク氏はその数日後に暗殺された。

 カーク氏は訪韓後、リベラル派の李在明大統領の下、「国は完全に攻撃下にある」とし、政府は保守派に対して「法律戦」を仕掛けていると述べた。

 ニュート・ギングリッチ元下院議長は最近の論説で、韓国での宗教迫害は非常に深刻であり、カーク氏が暗殺される数日前に現地で行った最後の行動は、マルコ・ルビオ国務長官に電話をかけて、韓国の危機を警告することだったと述べた。

 ギングリッチ氏は、李大統領は「韓国を反宗教的な独裁的体制に向かわせ、政権が宗教指導者を次々に拘束している」と述べた。

 ギングリッチ氏はまた、トランプ氏に対し、人道的な理由から韓氏の釈放を求めて介入するよう求めている。

 李政権は、韓氏や孫氏らキリスト教指導者の過酷な拘束、警察による大規模な家宅捜索、捜査を行い、他の保守派牧師らに対しても政治的問題に関して取り調べを行っている。これらについて信教の自由を擁護する人々や世界各国の当局者らは、政治的な敵対者に対して司法制度を武器化しているように見えると警告している。

 韓国は依然として政治的に分断され、保守派の尹錫悦大統領からリベラル派の李氏への政権移行後、さまざまな法的な攻撃が繰り広げられてきた。李氏は、昨年12月に戒厳令を宣言した尹氏の弾劾後、6月に大統領に就任した。

 孫牧師は息子のチャンス氏によれば、健康状態は良好だが、独房のカビに悩まされているという。

 「父は弱音を吐いたりはしない。私が『大丈夫か』と聞くといつも『なぜそんなことを聞く。神が助けてくれているんだから』と言う」

 孫牧師と韓総裁の他にも、何人かの教会指導者が家宅捜索や捜査、政治的問題での取り調べを受けている。

 保守派でプロテスタントの全光焄牧師もその一人だ。信者らが集会を開いて、リベラル派の文在寅元大統領や李大統領に抗議の声を上げた。

 全師の自宅は当局によって荒らされ、裁判所への侵入を扇動したという容疑を巡る捜査が行われている間、韓国からの出国を禁じられている。

 中国では10月10日、非公認のキリスト教徒らに対する弾圧が開始された。習近平国家主席が中国のすべての宗教は共産主義体制に「さらに適応」しなければならないと発表したことを受けた措置だ。

 中国警察は地下教会の牧師数十人を拘束した。中国でのキリスト教徒に対する弾圧としては、2018年以来で最大とみられている。

 11都市で警察による家宅捜索が行われ、約30人の牧師や教会指導者が「情報ネットワークの違法な使用」などの疑わしい容疑で逮捕された。

 アナリストらは、これらの取り締まりを、政府に登録されていない非公認キリスト教会に対する全国的攻撃の始まりだとみている。

 ルビオ氏は、トランプ政権はこの弾圧を非難し、すべてのキリスト教指導者の釈放を求めたと述べた。

 ルビオ氏は声明で、「米国は、中国共産党が最近、著名な牧師の金明日氏を含む、中国の未登録のシオン教会の指導者数十人を拘束したことを非難する」と表明した。

 「この弾圧は、党による信仰への干渉を拒否し、未登録の教会での礼拝を選択するキリスト教徒に対して、中国共産党がいかに敵意を行使しているかを示している」

 中国には2000万人から1億人のキリスト教徒がいると考えられている。1980年代に中国共産党が強硬な共産主義から脱却したことで、キリスト教は繁栄した。

 熱心なマルクス・レーニン主義者である習氏の下で宗教は抑圧されている。

 米国の「国際信教の自由委員会」は先月公表した報告書の中で、中国は宗教指導者を迫害するために投獄、誘拐、拷問を行っていると述べている。

 習氏は9月の中国共産党中央委員会政治局の勉強会で、中国の宗教団体は 「社会主義社会に適応しなければならない」と述べた。

 2012年以来、中国共産党は、宗教団体は「中国的指向」でなければならないという新たな要件を打ち出してきたと習氏は述べた。

 ハドソン研究所のアナリスト、ビル・ドレクセル氏とグレース・ジン・ドレクセル氏は、中国での非公認キリスト教徒への弾圧は、宗教が中国共産党の権力を弱めることを恐れているからだと述べた。

 両氏はハドソン研究所が発表した最新の報告書で「習近平は、特に中国が経済的な逆風に直面する中で、中国の教会が組織的な民衆の不安を助長しかねないという猜疑心を抱いている」と主張した。

 「そして、中国共産党は、宗教的な世界観が、低迷する自国の公式イデオロギーと比較して、これほどまでに大衆にアピールしているという事実に動揺している」

 ギングリッチ氏は、キリスト教徒に対する迫害の拡大は世界的な脅威だと述べた。同氏によると、1980年代後半、ソ連の戦車と共産主義の弾圧がポーランドを脅かしていたとき、当時の教皇ヨハネ・パウロ2世はこう語った―「恐れるな」。

 「今日、その同じ精神が攻撃を受けている。ポーランドではなく、ナイジェリア、スーダン、韓国のような場所でだ」

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