ビル・ガーツ


中国 流出技術で兵器開発

(2022年9月30日)
 中国政府が、核兵器開発を目的に設立された米ロスアラモス国立研究所で研究に携わった中国人科学者らを招致し、数十年にわたって先進兵器の開発に当たらせていたことが、新たな報告から明らかになった。
 セキュリティー・情報企業、ストライダー・テクノロジーズが22日に公表した報告によると、1987~2021年にロスアラモスから帰国し、中国国内でさまざまな研究開発計画に携わっている中国人科学者は162人に上るとみられている。 →続き

米艦隊司令官、中国による台湾封鎖を警告

(2022年9月25日)
 米海軍の艦隊司令官によると、大規模な海軍を擁する中国は、台湾を封鎖するために必要な数の水上艦を備えている。
 米第7艦隊のカール・トマス司令官は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで、「中国海軍は規模が大きく、台湾周辺の船を威嚇し、排除しようと思えば、十分可能だ」と述べた。 →続き

中国の宇宙兵器は深刻な脅威 次期宇宙軍トップが危機感

(2022年9月18日)
 米宇宙軍のチャンス・サルツマン作戦副部長は、中国の宇宙兵器は軌道上の米国のすべての人工衛星を妨害、破壊する能力を持ち、米国にとって最も深刻な脅威との見方を示した。
 サルツマン氏は13日、上院で行われた宇宙軍作戦部長指名をめぐる承認公聴会で、中国が宇宙戦能力を急速に向上させていると主張、「最も差し迫った脅威は、米国の最大の戦略的脅威である中国が、米国の衛星と地上の設備を混乱させ、効果を失わせ、破壊する能力の取得に精力的に取り組んでいることだ」と危機感を表明した。 →続き

ロシア偵察機、9月11日にアラスカ付近の防空識別圏侵入

(2022年9月17日)
 米加両国軍は12日、ロシア軍が、2001年に同時多発テロが発生した9月11日、アラスカ付近に2機の偵察機を派遣したことを明らかにした。
 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、ロシア軍機がアラスカとカナダの防空識別圏(ADIZ)に入ったと短い声明の中で明らかにした。過去にロシア軍は、米国との関係が緊張した際に、ADIZに戦闘機を飛行させて、米軍を牽制したことがある。 →続き

中国、マーシャル諸島に接近か 太平洋島嶼国から米排除画策

(2022年9月16日)
 米司法省は、中国から受け取った資金でマーシャル諸島政府高官を買収しようとしたとして、海外汚職防止法違反とマネーロンダリングの容疑で、中国出身とみられるマーシャル諸島国籍保有者2人を起訴した。マーシャル諸島は、米国にとって太平洋島嶼国の中で安全保障の重要な拠点。中国は近年、これら島嶼国への接近を強めており、米国は警戒を強めている。
 起訴状によると、ケイリー・ヤン、ジーナ・チョーの両容疑者は国連NGO(非政府組織)を使って、「中国かどこかからの資金」で6人の高官を買収し、香港で2018年に公表された開発計画「ロンゲラップ環礁計画」の推進を働き掛けようとしていた。買収は、環礁に経済自治区を設置し、このNGOと2人の容疑者の「ビジネスの機会→続き

中国、薬物対策で協力停止 過剰摂取の増加懸念

(2022年9月3日)
 中国が、米有力議員らの台湾訪問に抗議し、米国との薬物対策での協力を停止したことで、中国が供給しているフェンタニルの過剰摂取による死者が急増するのではないかという懸念が強まっている。
 2国間協議の停止は8月5日に発表され、米国の現・元高官らが、メキシコのカルテルによる米国への薬物密輸が増加すると警告を発している。カルテルは、中国の犯罪組織と協力し、薬物の原料となるフェンタニルなどの違法薬物を密輸している。 →続き

中国 AI駆使し影響工作 ウイグル族弾圧報道に対抗

(2022年8月30日)
 中国は、少数派ウイグル族への弾圧報道に対抗するため、人工知能(AI)によるフェイク画像などを使って、世界に向けて影響工作を行ったり、偽情報を拡散させたりしている。米国務省の最新報告から明らかになった。
 国務省の偽情報対策部門「グローバル・エンゲージメント・センター(GEC)」が24日に公表した報告によると、中国は、「大多数がイスラム教徒のウイグル族、その他の民族的少数派に対するジェノサイド(集団虐殺)、人道に反する罪」をめぐる国際的な議論を操作するとともに、ジェノサイドは起きていないという中国政府の主張を拡散させている。 →続き