安全保障


中露、米国の訴訟から軍事情報入手か

(2023年1月28日)
 ジョン・ケネディ上院議員(共和、ルイジアナ州)は、米国の司法制度が悪用され、ロシアや中国などの敵国が米企業に対する訴訟に資金を拠出して、開示手続きで軍事技術や知的財産を入手する可能性があると警告した。
 ケネディ氏は上院司法委員会の委員でもあり、今月、最高裁のロバーツ長官とガーランド司法長官に書簡を送り、第三者による訴訟費用の拠出は透明性が確保されておらず、国家の安全を脅かすと訴えた。 →続き

中国は米技術を基に核戦力増強 窃取、開発協力で情報入手

(2023年1月17日)
 中国は核戦力の増強を加速しているが、それは米国から盗み出したり、1990年代の米中間の宇宙・核開発協力で入手したりした核・ミサイル技術を基にしている。米中の資料、技術文書などから明らかになった。
 米国防総省は昨年12月、中国の戦略核弾頭は、数年前の200発、現在の400発から、2035年までに少なくとも1500発になるという予測を発表した。 →続き

対北交渉停滞「外交は死んだ」、核放棄へ新たな取り組みを-米専門家

(2023年1月8日)
 ハリー・ハリス元米駐韓大使(元米太平洋艦隊司令官)は、外交だけで北朝鮮に核を放棄させる状況にはすでにないと主張、米国とアジア同盟国が、増大する北の脅威に対してこれまでとは違う「複合的な対応」の必要性を訴えた。
 ハリス氏はワシントン・タイムズ財団主催のセミナーで3日、北朝鮮の金正恩総書記は、長期にわたって共和、民主両党の米政権から外交的、経済的圧力を受けてきたが核開発計画を放棄する意思がないことは明らかだと主張した。 →続き

中国が宇宙に兵器配備を計画か 衛星破壊能力も強化へ-米報告

(2022年12月8日)
 中国が、宇宙空間に地上への攻撃を想定した兵器を配備する計画に取り組んでいることが国防総省の最新の報告から明らかになった。中国は衛星破壊兵器(ASAT)など宇宙兵器の開発を強化しており、米軍は警戒を強めている
 米国防総省は11月末に公表した中国の軍事・安全保障分野の動向に関する年次報告書で、中国が宇宙兵器の増強を急ピッチで進めており、ASAT、レーザー兵器、軌道上のキラーロボット、サイバーツールなどを使って衛星を無力化するなど、敵の「目と耳をつぶす」ことを目指していると指摘した。 →続き

中国が衛星追跡レーダー公開 宇宙戦能力を強化、友好国に売却も

(2022年11月20日)
 中国は、人工衛星を探知、追跡可能な最新の軍用レーダーの「友好」国への売却を狙っている。専門家によると、有事にはミサイルと併用することで米国などの衛星の破壊に利用することも可能となり、専門家は警戒を呼び掛けている。
 レーダーは、中国・珠海で今月行われた中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)で初めて公開された「SLC18」。広範囲を素早く探査することが可能なアクティブフェーズドアレイレーダー(AESA)で、開発した中国国営の中国電子科技集団(CETC)によると、あらゆる天候の下で複数の低軌道上の衛星を同時に探知、追跡でき、軌道を予測することも可能という。 →続き

中国、航空ショーで最新鋭戦闘機を披露

(2022年11月13日)
 中国軍は今週、珠海で行われた航空ショーで新型のステルス戦闘機、殲20を公開した。殲20は、米軍の技術を盗み出して造られた戦闘機だ。
 中国国営メディアは、殲20の航空ショーへの参加を歓迎し、「国産の第4世代中長距離戦闘機」として紹介した。共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、殲20は国産エンジンを搭載した初のモデルであり、2機が来場者らを「圧倒」したと報じた。 →続き

バイデン政権 核兵器の役割を軽視 核政策の指針を修正

(2022年11月9日)
 米バイデン政権は、将来の脅威を抑止するために核兵器を使用するとした二十数年前からの米国の指針を、このほど発表した核政策の指針「核態勢の見直し(NPR)」最新版で密(ひそ)かに廃止していたことが明らかになった。米国の防衛政策の中での核兵器の重要性を軽んじるものであり、核兵器への依存を強める中国、ロシアを勢いづかせる可能性が懸念されている。
 米国は、中国とロシアが、戦略兵器の規模を拡大し、有事の核使用に関する指針を変更するのに合わせて、政策を更新してきた。 →続き