安全保障


中国が新型エンジン開発、極超音速 2倍の大出力実現

(2023年2月25日)
 中国軍は、固体燃料を使った「外気吸入型」極超音速ジェットエンジンの試作に成功したことを明らかにした。極超音速ミサイルに搭載するためのエンジンだ。
 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、この新型エンジンを開発したのは湖南省長沙市の国防科技大学の研究チームで、燃料効率が大幅に改善、実用化されれば、中国軍の極超音速ミサイルの射程が大幅に延びることになる。 →続き

北朝鮮の兵器開発 暗号通貨盗み資金調達

(2023年2月17日)
 北朝鮮は8日、平壌で軍事パレードを実施、大陸間弾道ミサイル(ICBM)11基を披露した。米軍が国土防衛のために設置している迎撃システムを圧倒することができるほどの戦力と分析されている。
 しかし、北朝鮮の兵器開発の進歩は、戦略的な疑問に加えて、資金面での疑問をも提起している。孤立した後進国で、経済規模が世界135位の貧困国家が、世界で最も豊かな国を圧倒するというのはどういうことなのか。 →続き

北朝鮮ミサイル、米防衛突破能力を保有-アナリスト

(2023年2月11日)
 北朝鮮の軍事パレードに登場した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が、米軍のミサイル防衛を破る能力を持っている可能性があることが専門家の指摘で明らかになった。
 米カーネギー財団のアンキット・パンダ上級研究員はツイッターで、「これだけの数のICBM発射台を軍事パレードで見るのは初めて」と指摘、「米国の防衛システムを圧倒」できる戦力との見方を示した。 →続き

低コスト利点、心理戦に言及-中国軍 13年には気球注目、極超音速ミサイル発射実験も

(2023年2月9日)
 中国の気球が米本土領空を飛行したことを受けて、軍事情報の収集が目的だったとの指摘がなされている。中国軍は、高高度気球や飛行船など「軽航空機」を使って、米国の長距離無人機に対抗し、敵国に心理戦を仕掛け、情報を集めようとしていることが、中国の軍事、技術に関する資料から明らかになっている。
 2018年には気球から極超音速ミサイルを発射する実験を実施しており、中国軍が空気よりも軽い軽航空機の利用に関心を抱いていることは明らかだ。 →続き

中国企業が米基地近くに工場建設計画、空軍の重要拠点で作戦に支障も

(2023年2月3日)
 中国企業が米ノースダコタ州の空軍基地近くにトウモロコシ加工工場建設を計画していることを受けて、国防総省が国家安全保障への脅威となり得ると懸念を表明している。
 同州選出のホーベン、クレイマー両上院議員(共和党)が公表した1月27日付の国防総省の書簡によると、中国の食品メーカー「阜豊集団」が同州グランドフォークス空軍基地から19キロの場所に工場建設を計画している。同基地は、大型無人偵察機「グローバルホーク」を運用しており、米軍の偵察・監視活動の拠点。 →続き

中露、米国の訴訟から軍事情報入手か

(2023年1月28日)
 ジョン・ケネディ上院議員(共和、ルイジアナ州)は、米国の司法制度が悪用され、ロシアや中国などの敵国が米企業に対する訴訟に資金を拠出して、開示手続きで軍事技術や知的財産を入手する可能性があると警告した。
 ケネディ氏は上院司法委員会の委員でもあり、今月、最高裁のロバーツ長官とガーランド司法長官に書簡を送り、第三者による訴訟費用の拠出は透明性が確保されておらず、国家の安全を脅かすと訴えた。 →続き

中国は米技術を基に核戦力増強 窃取、開発協力で情報入手

(2023年1月17日)
 中国は核戦力の増強を加速しているが、それは米国から盗み出したり、1990年代の米中間の宇宙・核開発協力で入手したりした核・ミサイル技術を基にしている。米中の資料、技術文書などから明らかになった。
 米国防総省は昨年12月、中国の戦略核弾頭は、数年前の200発、現在の400発から、2035年までに少なくとも1500発になるという予測を発表した。 →続き