国際


ドローン民間活用に課題山積 韓国は「技術的に優位」

(2023年5月26日)
 【ソウル】ライトが点滅し、若者たちがボール形のドローンをいじり、リモコン装置を持った選手がネットの囲いの端で操縦の練習をしている。韓国・松島で開催された「ドローンサッカー」国際選手権の会場には、緊張感が漂っていた。
 5人で構成されるチームは、保護のための円形の外殻を持つ(4個の回転翼の)クアッドコプタードローンを、円形のゴールポストに押し込もうとしている。試合はネットが張られたピッチの中で行われる。 →続き

台湾駐米代表、中国の脅威に非対称兵器で対抗

(2023年5月13日)
 台湾の民主主義は、中国からの軍事的脅威と「グレーゾーン」情報戦の両方に直面しており、自衛のために非対称兵器を採用する―台湾の駐米代表はインタビューでこう語った。
 台湾の蕭美琴駐米代表(大使に相当)は、米国の投資家ウォーレン・バフェット氏が、中国の脅威によって、台湾はビジネスを行う上でますます危険な場所となりつつあると主張したことに異議を唱えた。 →続き

ウクライナ・ロシア:ハイテクを駆使した第一次大戦?

(2023年5月12日)
 【フロリダ州タンパ】それは主要大国の間で展開された初めてのハイテク衝突であり、21世紀に進化する戦闘を間近に見極める紛争になるだろうと言い交わされた。しかしロシアとウクライナの戦争は、ドローンやアイフォンを駆使した第一次世界大戦、とでも言えるような、戦術や戦略では大方の予想よりもはるかに、伝統的なアプローチに多くの共通性がある、一部のアナリストはそう指摘している。
 確かにこの戦争では現代の技術、例えば無人航空機、高度な通信システム、次世代型ミサイル防衛システム、ソーシャルメディアなどが重要な役割を果たしている。しかし15ヶ月目に入った戦場の核心部分では大砲、地上での機動作戦、戦車戦や、一世紀以上も前の第一次世界大戦を思わせる深く掘った防御用の→続き

タイに浸透する中国のソフトパワー

(2023年5月9日)
 【バンラクタイ(タイ)】冷戦時、中国国民党が中国共産党との戦いに敗れ、逃れたタイ北部が、中国人の人気の観光スポットになっている。中国風のホテルなどが建ち、かつて中国共産党と戦った国民党の子孫が中国人観光客を迎えている。
 タイ北部のチェンライ、チェンマイ、メホンソン県に散在する100以上の村々には、中国雲南出身の中国人約20万人が住む。皮肉なことに、かつては敵だった国民党ゲリラの子孫は、経済の発展に貢献してくれている中国人に感謝しているという。 →続き

米の「核の傘」、韓国では警戒の声も

(2023年5月3日)
 韓国の尹錫悦大統領は6日間の訪米中、カラオケで米国民を魅了したが、バイデン政権が提供した核の保証については、本国でも懸念されている。
 4月30日に終了した今回の訪米は、就任早々外交的な失態を犯し、堅物と思われていた尹氏にとって転換点となった。ホワイトハウスでの晩餐会では、ドン・マクリーンの名曲「アメリカン・パイ」の冒頭を歌い、その後に行われた議会での共同演説では、米国民が好きな言葉を披露するなど、愛嬌のあるところを見せた。 →続き

G7、石炭めぐり譲歩

(2023年4月27日)
 シェイクスピアは、「思い切りがいいばかりが勇気ではない」と書いた。うまく言ったものだ。世界の先進国のエリートらは、これまで重宝されながら今では嫌われ者の石炭の使用停止に突き進んでいたが、よく考えた末、これを止めた。シェイクスピアの言葉よりも簡潔な表現で言えば、良識が勝ったのだ。
 先進7カ国(G7)は週末、札幌で、気候・エネルギー・環境政策に関する会合を開き、2030年までに段階的に石炭火力発電所を廃止するという約束を支持しないことで合意した。石炭の使用を巡る譲歩に加え、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、欧州連合(EU)の代表は、クリーンな天然ガスが、彼らが切望する化石燃料のない未来への橋渡しになり得ることを→続き