国際


フィリピンが南シナ海に「クリスマス船団」、領有主張の中国に対抗

(2023年12月7日)
 【ソウル】領有をめぐって南シナ海で繰り広げられている激しい対立に、フィリピンが新たな戦術で臨もうとしている。
 フィリピンの民間人有志が「クリスマス船団」を編成し、乗組員を乗せ、南シナ海の西側の海域に出航し、そこをパトロールする中国の海上部隊に挑む。奇抜な構想だ。 →続き

移民が臓器密売の餌食に 米議会で証言

(2023年12月5日)
 腎臓、肝臓、肺など、違法に売買される人体の臓器の市場は、小さいながらも拡大している。その供給源の一部は、米国を目指す移民をターゲットにした人身売買業者によって提供されているようだ。
 犯罪学の専門家でアメリカン・ミリタリー大学のジャロッド・サダルスキー准教授は11月、この問題について議会で証言、主要な移民密入国ルートで行われている臓器売買、特に子供の臓器売買について悲惨な現状について語った。 →続き

NATOのシェンゲン協定軍事版にロシア反発

(2023年11月28日)
 北大西洋条約機構(NATO)の補給部門幹部が、将来の脅威に備えるため、欧州内の国境を越えて兵力、武器、物資を迅速に移動させることを提案した。これにロシアは強く反発している。
 ドイツ陸軍のアレクサンダー・ソルフランク中将は23日、国境の検問所を通らずに移動できる欧州連合(EU)のシェンゲン協定の軍事版のようなものを設けたいと述べた。ソルフランク氏は、欧州全域での部隊移動が手続きによって妨げられ、将来ロシアと衝突した際に対応が遅れる可能性があると懸念を表明した。 →続き

対ハマスで新たな軍事戦略を試すイスラエル

(2023年11月25日)
 イスラエルは願わずして、21世紀の戦争に対する新たな戦略を試すこととなった。
 専門家によると、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対して繰り広げる反撃は、イスラエルが再構築した軍事ドクトリンの初の実地試験となっている。イスラエルは、既存の軍隊との大規模衝突の可能性よりも、21世紀の非対称戦に勝利するため、特殊地上部隊、航空戦力、情報収集、サイバー戦能力の融合に重点を置いている。 →続き

中国のAI活用阻止へ欧米の連携を提唱―米議員

(2023年11月24日)
 人工知能(AI)での中国の躍進を懸念する超党派の下院議員2人が、共産主義国が技術面で優位に立つことを防ぐため、西側諸国が特別な同盟を結ぶことを提案した。
 マイク・ギャラガー(共和、ウィスコンシン州)、ロー・カンナ(民主、カリフォルニア州)両下院議員が提案している「ファイブ・アイ(AI)ズ法」だ。西側の情報共有プログラム「ファイブ・アイズ」を活用し、AIに焦点を当てた新たなパートナーシップの構築を目指す。 →続き

中国、保守勝利に慎重な反応―アルゼンチン大統領選

(2023年11月23日)
 ドナルド・トランプ前大統領と議会共和党が、19日のアルゼンチン大統領選の決選投票で、扇動的なことで知られる自由主義保守派のハビエル・ミレイ氏が既成政党の候補者に圧倒的な勝利を収めたというニュースを祝う一方で、中国は20日、慎重な反応を示した。
 アルゼンチン選挙当局によると、ミレイ氏は投票率99.7%時点で55.7%を獲得し、セルヒオ・マッサ経済相の44.3%を上回った。1983年の民主化以降、大統領選で最も大差の勝利となった。 →続き