航空宇宙・防衛


不透明な宇宙政策の将来 宇宙評議会が閉鎖か

(2025年2月18日)
 トランプ大統領が連邦支出削減の動きを見せる中、米国の宇宙政策をつかさどってきた国家宇宙評議会を閉鎖する可能性が指摘されている。
 同評議会は宇宙政策指針の作成を支援し、国家安全保障と商業宇宙での米国の宇宙活動に大きく関与してきた。評議会の議長は副大統領が務める。 →続き

中国、対米戦に備え数百基の衛星を配備 宇宙軍が警告

(2024年9月25日)
 米宇宙軍の報告によると、中国軍は最近、970基以上の人工衛星を配備するなど、宇宙戦力を急速に増強しており、有事にはこれらの衛星が米空母、遠征軍、航空団への攻撃を支援する。
 報告書はまた、ロシアが米国や他の衛星を破壊する大規模な爆発を引き起こすことができる宇宙核兵器を開発していることを明らかにしている。 →続き

宇宙軍幹部、人工衛星への中露の脅威を警告

(2024年9月9日)
 マイケル・ゲトライン宇宙作戦副本部長は、中国軍とロシア軍が、人工衛星と宇宙システムを保護するための米国の計画を注意深く観察しており、大規模な攻撃でこれらの対策に対抗する可能性があると警告した。
 ゲトライン氏は最近の情報・国家安全保障サミットで、国防総省と宇宙軍は数多くの衛星で構成する大規模なコンステレーションを整備することを目指していると語った。 →続き

中国、宇宙での核兵器使用を検討か

(2024年6月15日)
 空軍のシンクタンクによる最新の報告書によると、中国の軍事研究者らは、米国のスターリンク衛星群などの多数の標的に対して、宇宙空間で核爆発を使用することを検討している。中国航空宇宙研究所の6月3日の報告書は、中国の地球周回軌道上の核攻撃兵器の開発が、米50州すべてを標的とすることができるように進められていることも明らかにしている。
 13ページに及ぶこの米空軍の報告書は、軌道を周回する極超音速ミサイル、衛星を破壊できる「近接」衛星、衛星制御ネットワークへの高度なサイバー攻撃など、中国の宇宙戦争能力に関する新情報を明らかにしている。 →続き

新型ステルス爆撃機B21の運用巡り空軍内にあつれき

(2024年6月3日)
 空軍は5月下旬、新型の第6世代戦略爆撃機B21レイダーの写真を初めて公開した。だが、米軍の中でも特に強力とされるB21の運用方法を巡って軍内部で意見が分かれている。
 空軍の爆撃機専門家2人は、非核軍事作戦でB21がどのような能力を発揮できるかがよく理解されておらず、空軍内の官僚組織内の緊張関係によって十分に活用されなくなる可能性があると警告している。 →続き

ソフトとハードで中国に対抗を―元海兵隊司令官

(2024年5月11日)
 米国は、戦争と平和に関して長年抱いてきた考え方を早急に見直す必要がある―軍人として経験を積んできた米海兵隊の退役中将ウォレス・グレッグソン氏は5月7日、ワシントン・タイムズ財団が主催するオンライン討論会「ワシントン・ブリーフ」でこう訴えた。 「私たちは、平和と戦争は二元的であり、相互に排他的な国家の存立状態であると考えている」が、「今、武力衝突がないということが、存立の脅威がないということではない」
 グレッグソン氏は、米国に対する軍事、経済、イデオロギー面での競合相手としての中国の台頭と、中国、ロシア、イラン、北朝鮮といった米国の敵対勢力や非国家主体間の連携の深まりとが相まって、この前提が崩れつつあると言う。 →続き

米軍、空中戦にAIを投入

(2024年4月29日)
 米軍はカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地上空で人工知能(AI)が制御する航空機に対して有人のF16戦闘機を戦わせる初めての「AI空中戦」を完了したと述べた。
 空軍研究所(AFRL)は、最先端のAI技術で制御された実験機X62Aは、時速1930㌔の速度で飛行し、有人の敵機F16に600㍍圏内まで近づいたと語った。 →続き