航空宇宙・防衛


新型ステルス爆撃機B21の運用巡り空軍内にあつれき

(2024年6月3日)
 空軍は5月下旬、新型の第6世代戦略爆撃機B21レイダーの写真を初めて公開した。だが、米軍の中でも特に強力とされるB21の運用方法を巡って軍内部で意見が分かれている。
 空軍の爆撃機専門家2人は、非核軍事作戦でB21がどのような能力を発揮できるかがよく理解されておらず、空軍内の官僚組織内の緊張関係によって十分に活用されなくなる可能性があると警告している。 →続き

ソフトとハードで中国に対抗を―元海兵隊司令官

(2024年5月11日)
 米国は、戦争と平和に関して長年抱いてきた考え方を早急に見直す必要がある―軍人として経験を積んできた米海兵隊の退役中将ウォレス・グレッグソン氏は5月7日、ワシントン・タイムズ財団が主催するオンライン討論会「ワシントン・ブリーフ」でこう訴えた。 「私たちは、平和と戦争は二元的であり、相互に排他的な国家の存立状態であると考えている」が、「今、武力衝突がないということが、存立の脅威がないということではない」
 グレッグソン氏は、米国に対する軍事、経済、イデオロギー面での競合相手としての中国の台頭と、中国、ロシア、イラン、北朝鮮といった米国の敵対勢力や非国家主体間の連携の深まりとが相まって、この前提が崩れつつあると言う。 →続き

米軍、空中戦にAIを投入

(2024年4月29日)
 米軍はカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地上空で人工知能(AI)が制御する航空機に対して有人のF16戦闘機を戦わせる初めての「AI空中戦」を完了したと述べた。
 空軍研究所(AFRL)は、最先端のAI技術で制御された実験機X62Aは、時速1930㌔の速度で飛行し、有人の敵機F16に600㍍圏内まで近づいたと語った。 →続き

マスク氏のスターリンクを狙うロシアの対衛星核兵器の脅威

(2024年3月3日)
 イーロン・マスク氏の企業が運営する衛星通信サービス「スターリンク」は、ロシアのウクライナ侵攻を遅らせる上で極めて重要な役割を果たし、2022年初頭にウクライナ政府を完全崩壊から救うのに貢献した。
 まさにこれらの衛星が、競争を公平にして優位性を無力化しようとするロシア政府の決意を固くした可能性がある。 →続き

直ちに補給能力強化を 太平洋艦隊司令官が警鐘

(2024年3月2日)
 太平洋艦隊司令官は、中国との戦争の危険性が高まり、太平洋に展開する部隊に武器などの支援を補給するための能力を直ちに強化する必要が高まっていると訴えた。
 インド太平洋軍司令官への昇格が予定されているパパロ海軍大将は、最近の演説で、兵站(軍事作戦を維持するために使用される船舶、航空機、その他のシステム)は「厳しい状況」にあると述べた。 →続き

「米防衛産業は顧客が必要」戦費調達でバイデン氏

(2023年11月11日)
 バイデン大統領と共和党上層部は、外国の戦争にさらに1060億㌦の支出を求め、米国民を説得しようと、「米防衛産業は顧客を必要としている」という政治的アプローチを採用した。
 ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は先週、民主主義陣営の武器庫がさび付いていると警告、中国とイランという敵国があることを考えれば、ウクライナへの武器輸出は軍需工場を再び活気づかせる良い方法だと同僚に語った。 →続き