エネルギー・環境


「ゼロ炭素政策」とガスレンジ

(2023年1月19日)
 お節介焼きのバイデン大統領は、台所の料理に関連するあらゆることが気に入らないようだ。ガス関連の汚染物質が呼吸器系に問題を引き起こす可能性があることを示唆した研究に基づいて、天然ガスを使って、直火焼きしたり、焼き色を付けたり、オーブンなどで焼いたりする新しいガスレンジが、禁止されるかもしれない事態が起きている。
 過去2年間、国民は、化石燃料をめぐる連邦政府の闘いの真っただ中に引きずり込まれていたが、だまされはしない。まだ表沙汰になっていないものの、ガスレンジを禁止するかもしれないということは、明らかに、バイデン氏の唱える「(温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする)ゼロ炭素」の未来に向けてやろうとしている愚かなテコ入れへ→続き

キーストーンXL中止で数千の雇用と数十億ドルを喪失-米エネルギー省

(2023年1月12日)
 バイデン大統領が、カナダからメキシコ湾岸に日量80万バレルの石油を運ぶはずだったキーストーンXLパイプラインの建設を中止したことで、数千の雇用と数十億ドルの経済活動が失われた可能性が高いとするエネルギー省(DOE)の最新の報告書が発表された。
 18ページに及ぶこの報告書は、過去の研究の文献調査に基づき、このプロジェクトは1万6149人~5万9468人の一時的な雇用と34億ドル~96億ドルの経済効果を生むと結論づけ、開発中止の影響をめぐる共和党とエネルギー部門からの批判をほぼ裏付けるものだとしている。 →続き

ついに核融合が実現

(2022年12月21日)
 太陽の内部で起こっている核反応、核融合が、地球上で達成された。人類に無限のクリーンエネルギーを供給する核融合は、単なるゲームチェンジャーになるだけでなく、世界を変容させる可能性を秘めている。これが現実になるとすれば、それは、グローバリストの熱望に「よる」ものではなく、むしろ、「にも関わらず」である。
 火曜日、米エネルギー省のグランホルム長官は、ワシントンで行われた記者会見で、核融合反応を生み出すための何十年にもわたる努力が、ついに報われたと表明。「これは、21世紀における最も素晴らしい偉業の一つだ」と述べた。 →続き

バイデン政権の反化石燃料政策で自然保護基金が危機に

(2022年11月26日)
 デンバー-バイデン政権が気候変動との戦いに貢献するとして歓迎した自然保護プログラムが、バイデン大統領自身の石油・ガス掘削のための公有地リースへの締め付けによって危うくなっていると評論家が指摘している。
 この50年間で最大の連邦自然保護プログラム「2020グレート・アメリカン・アウトドアズ法」の予算は、公有地での石油と天然ガスの生産によってほぼ完全に賄われている。バイデン氏が大統領に就任して以来、この公有地のリース販売が減少している。 →続き

バイデンのエネルギー政策

(2022年10月19日)
 バイデン政権は、エネルギーに関して無能であることを公表する好機を決して逃すことはないようだ。
 数日前、石油輸出国機構(OPEC)は、石油の生産割当を日量200万バレル削減する計画を発表した。これは、石油・天然ガスの世界市場について少しでも知っている人なら、誰一人として驚くことではなかった。OPEC加盟国は、原油価格は市場の原理を反映していないと何週間も言い続けていたからだ。 →続き

バイデン政策の痛い教訓

(2022年9月29日)
 今年の夏、米国民が旅行を控え、需要が減って、ガソリン価格が下がったことは間違いない。また、バイデン大統領の方は、供給量を増やすために、米国の戦略石油備蓄(SPR)を放出した。
 エネルギー省のデータによると、バイデン氏の監視下で、SPRは6億4000万~4億5000万バレルも使い尽くされ、現在、1984年10月以来の最低水準にある。バイデン氏による同国の非常用備蓄からの1日100万バレルの原油放出は、来月で終わる予定だ。米国の消費者は、中間選挙の直後に、ガソリン、灯油、ディーゼル燃料の価格急騰を予想している。 →続き

共和党がエネルギープロジェクト迅速化へ対案を発表、民主党では足並みに乱れ

(2022年9月15日)
 民主党が独自のプランと今月末の連邦政府閉鎖を防ぐ方法をめぐる内紛に苦しむ中、上院共和党は12日、エネルギープロジェクトのための煩雑な手続きを削減するための提案を発表した。
 民主党幹部らは、先月の税制・気候変動対策法案へのジョー・マンチン上院議員(民主、ウェストバージニア州)の支持を取り付ける一環として、臨時の資金調達策にエネルギー許認可改革を加えることをマンチン議員に約束した。 →続き