「パリ協定」後も温室ガス増加

(2019年11月10日)

Photo by: Thibault Camus / An artwork entitled ‘One Heart One Tree’ by artist Naziha Mestaoui is displayed on the Eiffel tower ahead of the 2015 Paris Climate Conference, in Paris, Sunday, Nov. 29, 2015. U.N. Secretary-General Ban Ki-moon will launch two weeks of climate talks starting Monday aiming at a long-term global agreement for all countries to reduce man-made emissions that heat the planet. (AP Photo/Thibault Camus)


 ホワイトハウスは、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を固めたことで、左派から激しい非難を受けているが、2015年締結のこの協定の履行が進んでいないことの方が、トランプ大統領よりも大きな問題をはらんでいる。「クライメート・アクション・トラッカー」(CAT)によると、協定が締結されて4年近くがたつが、温室効果ガス排出量トップ32カ国のうち、産業革命以前の水準からの2100年までの世界の気温上昇を摂氏2度以下に抑えるための政策を立てた国は2カ国、モロッコとガンビアだけだ。

 一方で、温室ガスは依然、増え続けている。

 主要な汚染源は中国とインドだ。厳しい気候変動政策を実施しようとしている国は、エネルギー価格の上昇をめぐって、選挙でも、世論でも、国民からの反発に直面している。自由市場を支持するシンクタンク、ハートランド研究所のスターリング・バーネット上級研究員は、「協定でどの程度、排出が減少したかという点で見ると、完全に失敗している。2015年に署名された。今は2019年だ。排出量は4年連続で増加した。想定された方向には進んでいない」と述べた。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が先週公表した報告「気候変動合意の背後にある真実」によると、・・・

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